氷上ブレーキ性能8%向上!グッドイヤーの最新スタッドレスタイヤ「アイスナビ8」をインプレッション
グッドイヤーから、2022年シーズンの新作スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8(アイスナビ・エイト)」が登場しました。果たしてその進化はどこにあり、しっかり体感できるのかを実際に冬の道を走ってチェックしてみました。
グッドイヤー最新スタッドレスの実力をリアルな冬路面で試した
降雪地域のカーライフに欠かせないものといえば、スタッドレスタイヤです。
スタッドレスタイヤは、多くのメーカーが数年に1度は新しい商品を送り出しますが、その背景にあるのは進化による商品力の向上。
タイヤはどれも黒くて丸いドーナッツに見えるという人もいるかもしれませんが、実はメーカーの技術を結晶させた賜物なのです。しかも近年、化学分野における素材の進化も著しく、性能の“向上幅”が大きくなっています。
グッドイヤーからは、2022年シーズンの新作スタッドレスタイヤとして「ICE NAVI 8(アイスナビ・エイト)」が登場。果たしてその進化はどこにあり、しっかり体感できるのかを実際に冬の道を走ってチェックしてみました。
このICE NAVI 8が従来品のICE NAVI 7に比べて大きく進化しているポイントは主にふたつ。ひとつはドライ路面での走行性能向上。もうひとつは、日本のスタッドレスタイヤで特に重視される氷上性能の向上です。
実際に舗装路面を走って感じたのは、しっかり感の高さでした。雪道での性能を重視したつくりのスタッドレスタイヤは夏タイヤに比べてドライ路面での接地感が乏しく、どことなくフワフワするのが一般的です。
しかしICE NAVI 8のドライ性能は想像を超えたもので、しっかりと路面を掴んでいる感覚がハンドル越しにドライバーに伝わってくることに驚きました。車体の挙動も安定していて、高速道路を走っている時でもフワフワせず、スタッドレスタイヤを履いていることを忘れてしまうほどです。
実はICE NAVI 8は、ICE NAVIシリーズとして初めて左右非対称パターン(タイヤの接地面が内側と外側で異なる)を採用しました。外側の剛性を高めた構造としたことで、旋回時に外側にかかる荷重をしっかりと支え、安定感あるクルマの挙動を実現しているのです。
加えて、快適性も好印象です。たとえばクルマの乗り心地の判断基準のひとつである首都高速道路の継ぎ目を超えた時のいなし方も巧みで、乗り心地がいいのは当然ながらノイズも非常に抑えられています。
昨今のタイヤ選びでは燃費に結び付く「転がり抵抗」が気になるところですが、グッドイヤーによると従来品よりも転がり抵抗を2%低減していて、同社の夏タイヤ(EAGLE LS EXE)と同等まで抑えているとのこと。また、耐摩耗性(すり減りやすさ)も従来品に比べて3%向上しているというのも嬉しい進化です。
地域によっては、冬にスタッドレスタイヤを履いても走行するのはほとんどがドライの舗装路という人も多いことでしょう。ドライ性能が向上したICE NAVI 8は、そういった環境に人もマッチングが優れるタイヤと言えます。
このように夏タイヤと比べても違和感のない乗り味を実現しているICE NAVI 8ですが、そもそも多くの人がスタッドレスタイヤに求めているのは雪上や氷上(アイスバーン)。そこではどんな走りを見せてくれるでしょうか。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。