約130万円で新型軽EV買える? 日産・三菱の「実質200万円」はガソリン車よりもお得といえる訳

日産と三菱が軽クラスの電気自動車を2022年度初頭に発売すると発表しました。実質購入価格は約200万円からといわれていますが、補助金次第ではもっと安く買える可能性もあり、ガソリンの軽自動車よりもお得に乗れるかもしれません。

補助金次第では乗り出し価格130万円もあり得る!?

 日産と三菱は、突如「電気軽自動車(軽EV)を2022年度初頭に発売する」と発表した。より正確にいうと2022年4月からの2、3か月間という意味なんだと思う。
 
 少しばかり先の話ながら、本来なら2021秋開催予定だった東京モーターショーで発表する計画だったのかもしれません。

日産と三菱が2022年度初頭に発売予定の軽EV(日産のコンセプトカー IMk)
日産と三菱が2022年度初頭に発売予定の軽EV(日産のコンセプトカー IMk)

 興味深いのが「20kWh」という電池容量と「今年(2021年)並みの補助金が出るなら実質的な購入価格は200万円くらい」という点にある。掘り込んで考察してみたい。

 20kWhという電池容量だけれど、三菱が発売した世界初の量産電気自動車である「i-MiEV(アイミーブ)」は16kWh、日産初代「リーフ」は24kWhなので、ちょうど真ん中の搭載量ということになります。

 気になる航続距離といえば、16kWhのi-MiEVがJC08モードで180km。その後の技術進化などを含めて考えると、日産・三菱の新型軽EVはJC08より少し厳しいWLTCモードで200km近い数字になる可能性があります。

 現実的な航続距離を考察するなら、エアコンを使う夏場は150km、ヒーター使う冬場は120kmと理解すれば間違いなかろう。軽自動車として考えたら十分かもしれません。

 価格はどうか。補助金をi-MiEVと同等と考えるなら15万円です。電池容量が多い日産・三菱の新型軽EVだと20万円くらいになるかもしれないが、いずれにしろ日本全国共通の補助金だけで200万円になるということ。

 そのほか、都道府県や市区町村単位での補助金も受けられるから面白い。例えば東京都なら最大で60万円出ます。

 東京都のウェブを見ると、2023年2月24日までの初年度登録車について通常は45万円のところ、環境省連携の「再生エネルギー電力」(太陽光発電に代表される二酸化炭素を出さないで作った電力だけ買う契約)も合わせて契約することで60万円になるという。

 この補助金制度が継続されているなら、東京都だったら実質的に140万円で買えてしまうというワケ。さらに江東区だと10万円の補助金ありで130万円になるのです。

【画像】実質100万円台で買える!? 超未来的でスタイリッシュな日産の軽EV「IMk」(34枚)

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