新型「NSXタイプS」が1億2000万円!? 最終モデルの量産1号車がオークションで落札
アキュラが北米で世界初公開した「NSX タイプS」の量産1号車がオークションにかけられ、110万ドルで落札されました。NSX タイプSとはどんなモデルなのでしょうか。
2代目NSX最後の限定車として「タイプS」設定
ホンダが海外で展開するアキュラは、「NSX タイプS」(2022年モデル)を2021年8月12日(現地時間)に北米で世界初公開しましたが、最初の量産車(車体番号001)がモントレー・カー・ウィークにおいてオークションにかけられ、110万ドル(日本円で約1億2000万円)で落札されたと発表しました。
2代目となる現行NSXは2022年12月に生産終了されることがアナウンスされていますが、生産最終年を記念するモデルとしてNSX タイプSが設定され、世界で350台、米国で300台、日本で30台が限定販売されます。
標準のNSXは3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンとSPORT HYBRID SH-AWDを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、9速デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)していますが、タイプSではさらなるチューニングを実施。
システム総出力600hp、最大トルク492lb.ftという、NSXとしては最高のパフォーマンスを発揮し、素早い加速やシャープなコーナリング、さらにエモーショナルなドライビングエクスペリエンスを実現しているといいます。
NSX タイプSは標準車とは異なるデザインを採用。フロントロアスポイラーやサイドシル、リアデッキリッドスポイラー、新型ディフューザーなどにカーボンファイバーを取り入れるなど、本物の素材を随所に使用しました。
また、カーボンファイバー製ルーフを標準装備することで、デザイン性だけでなく車体上部の軽量化による低重心化も実現。
さらに、グロスバーリナブラックのアウトサイドミラー、ドアハンドル、ダークエグゾーストフィニッシャー、そしてアキュラバッジをフロントとリアに初めて標準装備しました。
加えて、ダークティンテッドヘッドライト&テールライトレンズや、特徴的なレッドのエンジンカバーを採用することで、アグレッシブな印象を与えています。
リアクォーターには「Type S」のデカールが貼られ、エンジンカウルにはシリアルナンバー入りの特別なプレートが取り付けられているなど、最後を飾るのにふさわしいモデルに仕上がっています。
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なお、NSX タイプSの米国での価格は、標準車が16万9500ドル(約1852万円)となり、6.5倍近くの価格で落札されたことになります。
今回の車体番号001の収益は、すべてを慈善団体に寄付したといいます。
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