7月7日は「セブンの日」 大黒・海ほたるに集まるロータリー車激減の理由とは

7月7日に茂原で開催された「ロータリー魂」で呼びかけ

 実はこの日、千葉県茂原市にある「茂原ツインサーキット」で「ロータリー魂」というイベントが開催されていました。

「ロータリー魂」とは2018年に第1回が開催されたその名の通り、「ロータリーエンジン搭載車」のミーティングです。

 4回目となる今年はなんと想定の2倍以上、300台超のRE車が集まりました。

 そして、2021年は参加者に対して「茂原でのイベントの後に大黒PAや海ほたるに行かないように」と例年に増して強く呼びかけたのです。その効果があったのでしょうか。主催のやばたんさんこと安東さんに話を聞きました。

――ロータリー魂とはどんなイベントですか?

 5年前にサーキットクラブで開催していたロータリーミーティングの終了を受けて有志にてスタートしました。

 きっかけになったのは大黒PAや海ほたるに多数のセブンが集まって、ほかの利用者に迷惑を掛けていることに気づき、自分たちが集まれる場所を自分たちで作ろうと思ったことです。

 私自身、25年前からセブンの日には大黒PAに集まっていました。しかし、大黒や海ほたるに集まるセブンが年々増えて2017年にはついに、警察に通報される事態になりました。

 その場に自分もいたことで、ここで集まるのはダメだ。これからはPAなどではなく、ほかに迷惑を掛けずに集まれる場所を作って行かないと!という気持ちが芽生えたのです。

 そこで、RE雨宮の雨さん、D1でもお馴染みのMC鈴木学さんに相談したところ、アドバイスを頂けるということになったのでスタートしました。

――これまでどのような場所で開催されてきましたか?参加のルールは?

 第1回の2018年は茂原ツインサーキット(7月7日)、第2回2019年は富士スピードウェイ(7月7日)、第3回は2020年7月4日(実会場での開催はコロナで中止となり『エア・ロータリー魂』をSNS上で開催)。第4回は1回目と同じ茂原ツインサーキットです。

 参加はロータリー車に限っており、違法改造、仮ナンバーでの走行は禁止です。サーキット走行もできません。

――ロータリー魂で大黒PA、海ほたるに集まらないよう呼び掛けたのですか?

 ロータリー魂がスタートしたきっかけになったことですから、第1回となる「ロータリー魂2018」開催時から「7月7日に大黒や海ほたるに集まるのはやめよう」ということは呼び掛けていました。

 2021年はとくに、強く参加者の皆さんにお願いしました。結果的に、2021年は大黒も海ほたるも集まるRE車が大幅に減ったということで皆さまのご理解を頂いたと思っています。ありがとうございました。

300台以上が集まった「ロータリー魂」(画像提供:やばたんさん)
300台以上が集まった「ロータリー魂」(画像提供:やばたんさん)

――2021年は300台の参加があったそうですね。

 はい。7月7日に開催することをサーキットでミーティングをおこなうためには費用も、助けてくれる仲間もいないと無理ですが、幸い勝手に巻き込んだ?皆様のお陰でなんとかなりました。

 費用を抑えるため、すべて手作りでのイベント、慣れないPCを人に聞きながら駆使しました。

 また千葉県警からも連絡が来ました。

「イベントをサーキットでやってもらうのはすごくいいことですが、行き帰りで騒音などの苦情があるのも事実。自分たちで守れるものは守ってください」とのことでした。

 そこで、違法改造や仮ナンバーでのサーキット走行はもちろん、道中のコンビニなどでエンジンかけっぱなしでたむろしたり、イキッたりなどは絶対にやめてくださいと皆さんにもお願いしました。

※ ※ ※

 最後に安東さんが話した「ここまでやったのは、自分たちが集まれる場所を自分たちで潰さないため、自分が好きなロータリーで集まれる場所を作るためです」という言葉が印象的でした。

 すでに2022年の第5回ロータリー魂開催に向けて準備をスタートしているとのことです。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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