“3代目”トヨタ「86」も電動化は避けられない!? 純ガソリン車のスポーツカーは2030年に消滅か?
クルマの電動化が進む昨今、2030年には純ガソリン車のスポーツカーが消滅する可能性があります。2代目となるトヨタ新型「GR86」とスバル新型「BRZ」が2021年夏以降に発売される予定ですが、さらにその次の3代目モデルは電動化されるのでしょうか。
スポーツカーの電動化について開発者はどう思う?
EV化などクルマの電動化シフトが一気に進むなか、いまのスポーツカーという形は近い将来、完全になくなってしまうのでしょうか。
そんな疑問を抱きながら、9年ぶりにフルモデルチェンジするトヨタ新型「GR86」とスバル新型「BRZ」プロトタイプのサーキット試乗会に参加しました。
初代モデルと比べて、新型となるGR86とBRZは商品としての方向性が明確に違うことを強く感じることが出来た貴重な体験でした。
試乗の前、ピット内に仮設された技術展示のなかで、スバルの若手開発担当者に「スポーツカーの電動化をどう思いますか?」と聞いてみると、彼は「こうした形のスポーツカーはこれが最後(の世代)になるのではないかという思いを抱きながらこのクルマの開発をしていました」と個人的な感想を教えてくれました。
さらに試乗後、トヨタとスバル両社の開発およびデザイン関係者との意見交換の際、筆者(桃田健史)から次のような質問を投げかけてみました。
「昨今、グローバルで電動化の流れが加速するなか、これまでのスポーツカー開発がこの世代で最後になるのではという声が含め各方面から聞こえてきます。今回の新型GR86と新型BRZの開発を通じて皆さんはスポーツカーのこれからをどう捉えていますか?」
これに対して、スバルの担当デザイナーは「スバルとして、ターボや4WDといった技術は電動化になっても残って欲しいと思う」と回答。
スバルの商品企画責任者は「クルマがコモディティ化するなか、スポーツカーは単なる移動手段ではなく、自動車文化そのものを継承することになると思う。
自ら動かして楽しむ、愛着があるものとして、たとえEVになってもマシンを操ることの楽しさは変わらないと思う」と述べました。
また、トヨタの製品企画責任者は「スポーツカーとしてちょうど良いサイズ、低重心でFRフォルム、それに伴うハンドリング、さらに(多くの人が手に届く)価格という面で、GR86やBRZを継承するためには当然、水素やEV、ハイブリッド車など(動力面での)ユニットの選定がキーポイントとなるだろう」とコメントしています。
そしてトヨタの担当デザイナーは「現状のFRパッケージでのEVになると、当然、電池を床下に搭載してクルマの背が高くなり、いまのようなシルエットが取りづらい。スポーツカーはエンジン音や(オイルの)匂いなど、走る愉しさを五感に訴えるモノだと思う」としたうえで、電動化しても新たなカタチで五感に刺激を与えることが可能だという認識を示しました。
また、今回の開発過程において、将来の電動化に関する可能性についての議論があったかについて、トヨタとスバル双方の開発責任者は「とくになかった。あくまでも新型車の開発に集中していた」とのことでした。
結局「4WDが設定できるシリーズハイブリッド式のハイブリッドカーは
2WDグレードの時にフロントからモーター取り除くだけで
FF用プラットフォームでも簡単に後輪駆動にできる」って話はどこいった?
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