新型「ミニ」はどうしてフルモデルチェンジしないのか? 理由は電動化にある!?
第4世代「ミニ」がどうして2度のマイナーチェンジを受けたのか?
第2世代ミニは7年、第3世代ミニは5年でフルモデルチェンジとなったが、モデル・ライフの中で何度もマイナーチェンジを受けたことはない。ではなぜ第4世代ミニだけが、改良を重ね、延命することになったのか。
その理由は急激に進む電動化にある。
●ミニは2023年からフル電動となる
実は2020年10月に、そのロードマップの一部がすでに示されていた。ミニ・シリーズ全体の10%の販売台数を占める中国において販売台数をさらに増すべく、グレートウォールモーター(長城汽車)と協力。フル電動モビリティ向けに開発された、新たな車両アーキテクチャーをベースとするミニEVを、2023年から生産する、という発表があったのである。
さらに2021年3月には、ミニが2030年の初頭までに、完全な電気自動車ブランドになるというビッグ・ニュースが飛び込んできた。
2023年登場の中国生産の新しいミニEVがどんなものになるのか、まだ詳細は不明だ。ただし、完全にEVとして特化したものであるならば、サイズもパッケージングもキャラクターも、第4世代ミニとはまったく別物になるはず。ひょっとしたら何度も噂され、ミニ・ロケットマン・コンセプトとして世に出た、小さなミニとして登場するのかもしれない。
そうなると単純にミニEVが第5世代ミニとして従来モデルと入れ替わるのではなく、しばし両者が併売する可能性も高いのではないだろうか。2度に渡る延命が、そのためだったと考えると合点がいくのである。
EV化してしまうと、重くなってしまう。今でもでっぷりしているのに。
BMWが小さなわりに安価な車に金かけてEV化してペイするのかなあ。
どこか日本のメーカーのHVシステムを入れるのに最適な車種だと思うのだが。