新型「ミニ」はどうしてフルモデルチェンジしないのか? 理由は電動化にある!?
新型「ミニ」が発表されたが、登場から7年が過ぎてもフルモデルチェンジは先送りにされてしまった。なぜ、ミニは2度目のマイナーチェンジを受けたのか。電動化のタイムスケジュールなどから深読みしてみた。
わかりにくいBMW「ミニ」の世代の分け方
2021年5月25日、3ドア、5ドア、コンバーチブルという3種類の新しい「ミニ」がお披露目になった。とはいえ今回はあくまでマイナーチェンジ。
これらの元となるミニ3ドアの登場は2013年の東京モーターショーだから、すでに7年以上が経っている。さすがにそろそろフルモデルチェンジの時期かと思っていたのだが、シャシやパワートレインの変更はなく、内外装の比較的大がかりな変更にとどまった。
その理由はなぜか。ちょっと深読みしてみることにした。
ミニと聞いたら、どのミニのことを想像するだろうか? やはりオリジナルのクラシック・ミニ? それともBMW傘下となってからの、いわゆるニュー・ミニだろうか? いやいや、ニュー・ミニだって登場から20年だ。
フルモデルチェンジをすでに2回しており、現行モデルに至っては2度もマイナーチェンジをしている。つまりミニとひとくちでいっても、どの時代のミニを指すのか、非常に分かりにくいことになっているのだ。ましてボディ・バリエーションの違いまで言い出したら、ちょっと整理するのが大変なくらいである。
ではミニ自身はどんなネーミングで区別をしているのだろうか。3ドア・ハッチバックに限っていえば、2021年1月に発表された最新モデルの公式画像から、その答えが見つかった。
●ミニの世代の分け方とは
新旧のミニ・クーパー2台が並ぶ1枚のスタジオ・フォトなのだが、ファイル名は“Comparison MINI Cooper Generation4 MkII with MINI Cooper Generation4 MkIII”となっている。これを日本語に訳すと、第4世代ミニ・マーク2と第4世代ミニ・マーク3の比較、ということになる。
つまりミニ自身は、クラシック・ミニ全体を第1世代と考え、2001年登場の最初のニュー・ミニを第2世代、2008年以降を第3世代、2013年以降を第4世代と定義しているようなのだ。
さらに最新の第4世代においては、最初のモデルがマーク1、テールランプがユニオンジャック・タイプとなり、主にガソリン・エンジン車にデュアルクラッチ式の2ペダル自動MTが投入された以降のモデルがマーク2、そして今回マイナーチェンジを受けたモデルをマーク3、と区別している。
EV化してしまうと、重くなってしまう。今でもでっぷりしているのに。
BMWが小さなわりに安価な車に金かけてEV化してペイするのかなあ。
どこか日本のメーカーのHVシステムを入れるのに最適な車種だと思うのだが。