1億円のスバル「インプ」で爆走!? スバリストも驚愕の世界最高額モデルとは

オークションサイトの「コレクティングカーズ」は、スバル「インプレッサS6 WRC2000」が61万ポンド(約9452万円)で落札され、世界新記録を樹立したと発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。

1億円近い金額で落札されたインプレッサ!豪快にラリー走行も

 スバル「インプレッサS6 WRC2000(以下インプレッサS6)」がオークションサイト「コレクティングカーズ」に出品、61万ポンド(約9452万円)で落札され、世界新記録を樹立しました。

落札価格は61万ポンド(約9452万円)! スバル「インプレッサS6 WRC2000」
落札価格は61万ポンド(約9452万円)! スバル「インプレッサS6 WRC2000」

 コレクティングカーズは自社が運営する同名のオークションサイトで、イギリスやオーストラリア、ドイツなど世界中のクルマをオークションにかけています。

 同サイトには3万8000人の会員がおり、現在までに3200台以上のクルマが取引され、総取引金額は1億ポンド以上(約155億円)にのぼります。

 今回オークションにかけられたインプレッサS6は、2000年にイギリス・ウェールズで開催されたラリーGBで優勝したラリードライバーのリチャード・バーンズ氏が駆ったモデルです。

 このクルマは21年前のラリー終了後、最初のオーナーによって持ち出されそのままの状態で保存されておりました。

 そのため2018年に次のオーナーが現れるまで、当時の傷などラリーGBの「戦跡」だけでなく、レース最終日で使用されたオリジナルのペースノート、FIAゴールドログブック、FIAタグ、身分証明書、通信用ヘッドセット、さらにはドアポケットのエネルギーバー(軽食)までもが残されていました。

 2018年に購入したオーナーは、再び大勢の観客の前で走らせるためオリジナリティを維持しながら、約5万ポンド(約770万円)をかけた機械的な部分の再整備をおこなっています。

 その後、厳しいシェイクダウンテストを経て、数々のイベントに参加し、その卓越したパフォーマンスを披露してきました。

 とくに、2019年のグッドウッド・フェスティバルでは、アリスター・マクレー氏がコ・ドライバーとして乗車し、活躍しました。

 この世界でもっとも保存状態の良いWRCカーともいえるインプレッサS6は、ラリーGBでの優勝などさまざまな実績もあり、61万ポンド(約9452万円)で落札されました。

 コレクティングカーズはこのクルマの販売にあたって、このクルマを所有し、運転することの感動を伝えるためショートフィルムを作成しています。

 ショートフィルムのなかでは、このクルマのダート走行シーンもあり1億円近いインプレッサが豪快にドリフトする姿が見られます。

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