次世代型の電動車いすとして人気のWHILL（ウィル）が、2021年6月から全国のカーディーラーと免許返納後の新しい移動手段を提案する取り組みを始めました。

　参加するカーディーラーは、大阪マツダ、福井トヨタ、福井トヨペット、ネッツトヨタ神戸、ATグループ（アトコ）、カーエース広島（広島マツダ）、滋賀トヨペット、滋賀ホンダ販売（Honda Cars 滋賀南）、滋賀ダイハツ、ホンダカーズ神奈川北、ホンダカーズ神奈川西、岡山ダイハツ、長崎トヨペット、奈良トヨタ、熊本トヨタ、鹿児島トヨタの16社（2021年5月末時点）で、販売店数は合計250店です。

　今回の取り組みは大きく３種類。ひとつ目はディーラー店舗でWHILLを購入する人への特典（運転感謝状の授与、納車式、記念撮影など。6月中に成約分）です。。

　ふたつ目は、6月中にレンタル（月額1万4800円）の場合、Amazonギフト券（2525円分）をプレゼント。

　みっつ目は、免許を返納した人に家族から感謝を伝えられる運転感謝状のプレゼント（6月中）です。

　電動車いすは道路交通法上、歩行者扱いとなり最高速度は時速6kmです。現在はスズキ「セニアカー」などさまざまなタイプが量産されていますが、WHILLは前輪に独自技術を使い砂利道などでの走破性を確保し、また外観も一般的な電動車いすと比べると未来感の強いデザインを採用しています。

　同社は日本のみならず、グローバルで事業を展開していますが、現時点での販売実績については「非公開」（同社関係者）としており、事業目標として「（売り切り型ビジネスのみならず）さまざまな利活用によってグローバルで1000万人ユーザーを目指す」といいます。