ジャガーが2025年に「フルEV化」の衝撃 急変化に適応できる?「お客さま第一主義」の内容は
ジャガーランドローバージャパンは2021年5月21日に「THE FUTURE OF JAGUAR」のなかでジャガーとランドローバーの日本市場における今後の展開について詳しく説明。海外同様、日本市場においてもジャガーを2025年までにピュアEVのみのブランドにすることを明らかにしています。急激なEVシフトにユーザーがついていけなくなることも懸念されますが、どのような対策を考えているのでしょうか。
あと3年半の間にピュアEVブランドとなるジャガー
英国の伝統ブランド、ジャガーが2025年に完全EV化します。ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車などを含めた電動化ではなく、2025年の新車モデルラインアップがすべてEVになるというのですから驚きです。
ジャガーランドローバーが2021年2月にオンラインで発表した新しいグローバル戦略「REIMAGINE」は、日系メーカーを含めて世界の自動車産業界に衝撃を与えました。
そのなかで「ジャガーとランドローバーの両ブランドの電動化を推し進めて、2030年までに両ブランドのすべてのモデルにフルバッテリーEVの選択肢を設定し、2039年までに排出ガス量実質ゼロの達成を目指す」と宣言しました。
さらに、ジャガーブランドについては「2025年にフルバッテリーEV化」を実現するという野心的な目標を掲げています。
新車のEV比率100%については、スウェーデンのボルボが2030年までに、またホンダは2040年までにグローバルでEVとFCV(燃料電池車)で実現すると公言していますが、ジャガーはそれらよりかなり早い段階でのEVシフトとなります。
こうした英国本国での大きな決断を踏まえて、日本市場でも完全EV化に向けた具体的な動きが出てきました。
ジャガーランドローバージャパンは2021年5月21日、オンラインで「THE FUTURE OF JAGUAR」を開催し、ジャガーとランドローバーの日本市場における今後の展開について詳しく説明しました。
登壇したマグナ・ハンセン社長は「世界でもっとも魅力的なラグジュアリーおよびサービスをいち早く提供するクリエーターになる」と表現しています。
ジャガーについては「1935年にジャガーが誕生して以来、ジャガーは新たな可能性の扉を開き続けてきましたが、今後も環境、社会、コミュニティに対する変革のベンチマークとなることを目指します」と次世代ジャガーの方向性を示唆しました。
そのうえで、「2025年にピュアEVのみのモダンラグジュアリーブランドとして生まれ変わる」と改めて完全EVシフトを明言したのです。
とはいえ、2025年とはいま(2021年5月後半)から3年半という短い期間であり、既存のジャガーユーザーや正規販売店にとっては、今後ジャガーランドローバージャパンがどのようにEVシフトするのか、極めて強い関心があると思います。
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