デザイン激変のホンダ新型「ヴェゼル」が早くも人気!? 新旧モデルはどう違う?
フィットをベースにしたe:HEVがポイント
新型ヴェゼルは、「フィット」のパワートレインを高出力化した2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」と新開発の1.5リッターガソリンのふたつのパワートレインを設定。初代ヴェゼルに設定されていた1.5リッターターボ車は廃止されました。
なかでも注目されるのは、モーター走行を中心にさまざまなドライブモードを使い分ける2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したことです。バッテリーのセル数を増やし、モーター出力を上げることで、SUVにふさわしい力強い走りを目指しました。
なおヴェゼルは、欧州では「HR-V」という車名で販売されていますが、新型HR-Vはハイブリッド(e:HEV)専用車となります。
新型ヴェゼルはグレード体系もシンプルになり、ガソリン車が1グレード、ハイブリッド車が3グレードをラインナップ。駆動方式はFFと4WDが設定されます(e:HEV PLaYはFFのみ)。
新型ヴェゼルの「リアルタイムAWD」は、雪上走行や悪天候でも安定して走行することを目指しており、とくにe:HEVとの組み合わせはトルクを素早く最適な駆動力配分とすることでより安定感のあるたのしい走りを実現しました。
また、4WDだけでなく2WDを含めた全車に傾斜面でスリップを防ぐ「ヒルディセントコントロール」を国内ホンダ車として初搭載しています。
燃費(WLTCモード)は、従来モデルのガソリン車が17.0km/Lから18.6km/L、ハイブリッド車が17.0km/Lから18.6km/Lだったのに対し、新型ヴェゼルはガソリン車が15.6km/Lから17.0km/L、ハイブリッド車が22.0km/Lから25.0km/Lと、ハイブリッド車はすぐれた経済性を発揮します。
安全面では、従来モデルにも搭載されていた運転安全支援システム「ホンダセンシング」が進化し、後方誤発進抑制機能や近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビームを新設定。さらに、アダプティブクルーズコントロール(ACC)には渋滞追従機能が追加されました。
新型ヴェゼルの新たな機能として、「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じてコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」が利用可能になりました。
ホンダ初の機能として、自動でナビゲーションシステムの地図を更新するサービスを設定。
スマートフォンがクルマのカギになる「Honda デジタルキー」や、車内でアプリが楽しめる「Honda アプリセンター」、「車内Wi-Fi」など、ホンダの量販車として初となる機能も備わり、利便性が向上しました。
価格(消費税込)は、従来モデルのガソリン車が211万3426円から252万833円、ハイブリッド車が250万5555円から298万186円でしたが、新型ヴェゼルは、ガソリン車が227万9200円から249万9200円、ハイブリッド車が265万8700円から329万8900円です。
グレードによって異なりますが、16万円から31万円ほど新型ヴェゼルのほうが高くなっています。
※ ※ ※
ホンダによると、新型ヴェゼルは2021年3月15日の先行受注から約1か月で1万7000台を受注し、好調な販売を見せているといいます(4月19日時点)。
ほとんどの購入者がハイブリッド車を選ぶなど、最新技術を搭載したe:HEVモデルが人気を集めているようです。
コンパクトSUVは多くのライバルが存在するカテゴリーですが、このなかでかつてSUVナンバー1だったヴェゼルが存在感を示せるかが注目されます。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。