今後は数が減って価格も上がるかも!? いまが狙い目の絶版ホットハッチ5選

MTを駆使してクルマを操る爽快感は代えがたいものがあります。しかも、それが安価に手に入るとなると、クルマ好きにはたまらないのではないでしょうか。そこで、中古車が狙い目の絶版ホットハッチを、5車種ピックアップして紹介します。

安い価格で手に入る絶版ホットハッチを振り返る

 コンパクトカーながら高性能なエンジンを搭載し、足まわりもチューニングされてドライビングプレジャーあふれるモデルを、昔から「ホットハッチ」と呼びます。

 その名のとおりハッチバックで一般的には小型のモデルであり、欧州車が起源とされています。

比較的安価で優れたドライビングプレジャーが味わえるホットハッチたち
比較的安価で優れたドライビングプレジャーが味わえるホットハッチたち

 同様なコンパクトカーは日本にもありますが、近年は数がだいぶ減ってしまいました。

 一方で、中古車市場に目を移すと、まだまだ現役で通用するホットハッチが数多く存在。そこで、中古車が狙い目の安価な絶版ホットハッチを、5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「コルト ラリーアート バージョンR」

エンジンも車体もホットに作り込まれいた「コルト ラリーアート バージョンR」
エンジンも車体もホットに作り込まれいた「コルト ラリーアート バージョンR」

 現在、三菱が販売しているコンパクトカーは2012年に発売された6代目「ミラージュ」ですが、その登場以前までコンパクトカーの主力車種だったのが「コルト」です。

 2002年から2012年まで生産されていたコルトは、1.3リッターから1.5リッターエンジンを搭載する、ベーシックな世界戦略車として開発されたモデルです。

 そして2006年に、三菱のモータースポーツ活動を支えていた「ラリーアート」の名を冠したスポーツモデル、「コルト ラリーアート バージョンR」が追加ラインナップされました。

 外観はフロントスポイラーやディフューザー形状のリアバンパー、エアアウトレット付きのボンネット、樹脂製オーバーフェンダー、ルーフスポイラーなどが装着され、ベーシックカーながら戦闘的なフォルムに変貌。

 エンジンは最高出力154馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒ターボを搭載し、組み合わされるトランスミッションは5速MTとCVTが設定されていました。

 また、シャシも強化され、各部に施されたスポット溶接の増し打ちと補強により、ねじり剛性はベースに対して約30%向上。足まわりも強化スプリングの装着やショックアブソーバーの減衰力をアップすることでチューニングされ、高いコーナリング性能を発揮しました。

 かなり本格的につくり込まれていたコルト ラリーアート バージョンRでしたが、フルモデルチェンジすることなく、コルトの生産終了をもって2012年に消滅。

 現在の中古車相場は低走行のMT車でも100万円から120万円で、内容を考えるとかなりお買い得ではないでしょうか。

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●日産「ノート NISMO S」

エンジンから足まわりまで手が入れられていた「ノート NISMO S」
エンジンから足まわりまで手が入れられていた「ノート NISMO S」

 2020年12月に発売された日産3代目「ノート」は、全車シリーズハイブリッドの「e-POWER」となったことで、現在までホットモデルは設定されていません。

 しかし、先代の2代目ではスポーティグレードとして、開発と生産はオーテックジャパンが担当した「ノート NISMO S」がラインナップされていました。

 ノート NISMO Sの外装には専用のエアロパーツやカラーリングが奢られ、専用エキゾーストシステム、強化サスペンション、専用ブレーキシステム、補強によるボディ剛性の向上、ハイグリップタイヤなどが装備されています。

 搭載されたエンジンは今では貴重な1.6リッター直列4気筒自然吸気で、高圧縮比化してハイリフトカムシャフトが組み込まれるなどにより最高出力140馬力を発揮。組み合わされるトランスミッションは5速MTのみと硬派な仕様です。

 本格的なホットハッチに仕立てられたノート NISMO Sは日常的な使い勝手もよく、通勤や買い物からワインディングロードを楽しむまで、オールマイティなスポーツコンパクトとして人気がありましたが、前述のとおり2020年末で消滅。

 現在、中古車相場は若干上がっており、最終モデルに近い低走行の比較的良質な物件ならば200万円台ですが、年式が2015年くらいのマイナーチェンジ前のモデルならば160万円前後で狙えます。

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●トヨタ「ヴィッツ GRスポーツ“GR”」

シャシと足まわりを中心にチューニングされた「ヴィッツ GRスポーツ“GR”」
シャシと足まわりを中心にチューニングされた「ヴィッツ GRスポーツ“GR”」

 2020年にトヨタ「ヴィッツ」がフルモデルチェンジして4代目にあたる「ヤリス」へと車名が変わり、高性能モデルは「GRやリス」へと移行して安価なスポーティグレードではなくなってしまいました。

 しかし、3代目ではスポーティグレードの「RS」があり、さらに2017年に「G’z」シリーズに続く新たなチューニングモデルの「GRスポーツ」と「GRスポーツ“GR”」が登場。

 GRスポーツ/GRスポーツ“GR”ともに、109馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、スペックだけを見ると平凡ですが、足まわりやシャシを中心にチューニングされています。

 なかでもGRスポーツ“GR”は、ローダウンされた専用強化スプリングに、減衰力を高めたショックアブソーバー、専用のブレーキキャリパーとスポーツブレーキパッドが採用され、さらにシャシの各所に補強パーツを追加して剛性アップが図られました。

 また、内装もスポーツシートと小径ハンドルを装備し、GRスポーツ“GR”専用メーターパネルを採用。センターにタコメーターを配置するなど、レーシングマインドあふれる小技が効いています。

 GRスポーツ/GRスポーツ“GR”とも比較的短命で物件数も潤沢ではありませんが、現在の相場は低走行のMT車でも160万円から200万円で安定しています。

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1件のコメント

  1. フィアットパンダ100hpも入れてください。

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