今後は数が減って価格も上がるかも!? いまが狙い目の絶版ホットハッチ5選
元祖ホットハッチのDNAを受け継ぐモデルとは?
●フォルクスワーゲン「up! GTI」
現在、フォルクスワーゲンのラインナップでもっとも小さなクルマは「ポロ」ですが、以前はAセグメントの「up!」がありました。しかし、2019年に生産終了し、2020年前半には販売も終えています。
このup!にホットモデルの「up! GTI」が設定され、2017年には限定車として登場し、2019年には特別仕様車としてカタログモデルになりました。
ボディは全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmとコンパクトな3ドアハッチバックのみで、車重は1000kgと軽量です。
外装には、GTIシリーズの特徴であるレッドのアクセントが随所に採用され、専用の17インチホイールやエアロパーツが装着されています。
内装もGTIでは伝統となったタータンチェック柄のスポーツシートや、Dシェイプのハンドルを装備するなど、スポーティに演出。
搭載されるエンジンは1リッター直列3気筒ターボで最高出力は116馬力を誇り、トランスミッションは6速MTのみです。
この出力やボディサイズは元祖ホットハッチといわれる初代「ゴルフ GTI」に近く、欧州ではup! GTIを初代ゴルフ GTIの再来と評していました。
up! GTIの新車価格は234万2000円(消費税込)と比較的安価だったことから、中古車も高年式なモデルでも200万円前後が相場です。
●ルノー「トゥインゴ GT」
現在、日本で販売されている海外メーカーの輸入車なかで、もっとも安価なのがルノーのコンパクトカー「トゥインゴ」です。
トゥインゴには今もベーシックグレードのMT車である「トゥインゴ S」がありますが、かつてはよりスポーティなホットモデルの「トゥインゴ GT」をラインナップ。
ボディサイズは全長3630mm×全幅1660mm×全高1545mmと、軽自動車よりひと回り大きいくらいのコンパクトさで、車重も1010kgから1040kgと軽量です。
外観ではトゥインゴ GT専用のサイドストライプやホイール、そしてデュアルエキゾーストパイプが装備されてスポーティさをアピール。
搭載されるエンジンは0.9リッター直列3気筒ターボで、ルノーのモータースポーツ部門「ルノー・スポール」の手によりチューニングされ、最高出力は92馬力から109馬力に向上しています。
トゥインゴ最大の特徴はエンジンを車体後部に搭載したRRを採用していることで、均一な重量配分を実現し、コーナリング性能や前後のブレーキングバランスを良好にしています。
またトゥインゴ GTではショックアブソーバーをはじめ足まわりを強化。スタンダードモデルに比べて介入が遅くなるよう設定された横滑り防止装置は、ドライバーがコントロールできる領域を広げ、よりスポーティな走りを楽しめるように設定されています。
トランスミッションには5速MTと6速DCTが用意され、中古車の相場は最終モデルの2018年式が200万円前後で、RRのフレンチ・ホットハッチという貴重な存在の割には安いのではないでしょうか。
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新車ではホットなコンパクトカーは少なくなってしまいましたが、中古車ならば比較的高年式なモデルが安価に販売されているのはうれしいところです。
今後、電動化の波はどんどんとコンパクトカーにも及んでいくと予想できるので、とくにMT車というだけでジワジワと価格が上がってきており、いまが手に入れるチャンスかもしれません。
フィアットパンダ100hpも入れてください。