MT車いよいよ絶滅危機? 迫る自動ブレーキ義務化 脱炭素で待ったなし!
2021年11月から衝突被害軽減ブレーキの義務化が始まり、さらに大きな波としてクルマの脱炭素化が進んでいます。燃費向上やハイブリッド化の流れのなかで、MT車は今後どうなるのでしょうか。
「MT車に自動ブレーキなし」は少数派
先日、フルモデルチェンジしたトヨタ「86」とスバル「BRZ」が公開されましたが、両車に採用されたある装備が話題になりました。それは「アイサイト」です。
アイサイトとはスバルの先進安全装備の総称で、中心となるのは衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)。ついにスポーツカーの86やBRZにも衝突被害軽減ブレーキが組み込まれたのです。
しかしこれは、必然といっていいでしょう。時代のニーズに応じたのに加え、実は2021年11月以降にデビューする新型車やフルモデルチェンジするクルマは衝突被害軽減ブレーキが義務化されることになっています。86/BRZは義務化前に発売されるので採用は必須ではありませんが、先取りして組み込んだのです。
ただし、86/BRZで衝突被害軽減ブレーキが組み込まれるのはAT(オートマチック・トランスミッション)モデルのみ。MT(マニュアル・トランスミッション)モデルにはオプションでも設定されていません。実は、2021年11月以前に発売のモデル(継続生産車)は、しばらく義務化の対象ではないのです。だから義務化が始まっても衝突被害軽減ブレーキ非採用のまま販売することが可能。継続生産車は2025年末から義務となる見込みです。
ところで、MTモデルには衝突被害軽減ブレーキの装着ができないでしょうか。86/BRZの「ATに採用。MTは設定なし」という状況をみるとそうとも思えますが、実はそうではありません。
たとえば同じスポーツモデルのMTでも、トヨタ「GRヤリス」は主要グレードに衝突被害軽減ブレーキが組み込まれています。マツダ「ロードスター」のMTモデルも全車採用で、スポーツカーではありませんが、ホンダ「N-VAN」や「N-ONE」のMTモデルにも組み込まれています。
決してMTと衝突被害軽減ブレーキが両立できないというわけではありません。そのため衝突被害軽減ブレーキが義務化されることにより、世の中からMTの新車が消えてしまうということはないでしょう。
EVが増えると、レアメタル採掘しまくって原発を沢山作らないと供給が間に合いません。
現状、欧州の原発の産業廃棄物の処理に困っているのに、これ以上原発増やしてどうするつもりなんでしょうね。