レトロすぎるホンダ「S660」2021年5月末で終了へ 丸目の本気軽MRはどんな経緯で誕生した?

2021年5月末に受注終了するホンダアクセスの「S660 Neo Classic KIT」は、どんな経緯で生まれたボディキットだったのでしょうか。

マイナーチェンジ後のS660には未対応なので注意

 ホンダの純正用品を手掛けるホンダアクセスが、2021年5月末で受注終了すると発表した「S660 Neo Classic KIT」は、ホンダの軽スポーツカー「S660」をレトロかつ可愛い外観に変身させるボディキットです。

 受注終了日までは問題なく購入可能といいますが、いったいどんな特徴があるのでしょうか。

「S660 Neo Classic KIT」が装着されたホンダ「S660」
「S660 Neo Classic KIT」が装着されたホンダ「S660」

 S660 Neo Classic KITの架装ベースとなるS660は、ホンダが2015年4月に発売した軽オープンスポーツカーです。

 高剛性と軽量化を両立したMRレイアウトの専用開発ボディを採用。さらにトランスミッションはCVTのほかに6速MTが選択できます。

 発売以降、継続的に特別仕様車などの投入がおこなわれて商品力を強化。2020年1月に初のマイナーチェンジを受けた後、2021年3月12日におよそ1年後となる2022年3月末での生産終了が発表されました。

 一方、「S660 Neo Classic KIT」のベースとなったのは2016年の東京オートサロンに出展された「S660 Neo Classic Concept」で、高評価の声を受け約2年後の2018年9月21日にボディキットとして市販化。

 キットはホンダアクセスが指定した店舗でのみ販売・取り付けがおこなわれ、変更されるボディ外版はフロントフェイスからボンネット、フロント/リアフェンダーなど多岐にわたります。

 軽自動車枠のボディサイズは維持されているものの、外装に変更が加わらないのは左右ドアやウインドウ類程度となり、徹底したデザイン変更が施されることで、ツリ目のベース車がレトロかつ可愛らしい雰囲気に一変します。

 なお、S660 Neo Classic KITは2020年1月以降のマイナーチェンジモデルには対応しておらず、購入の際は注意が必要となっています。価格(消費税込)は132万円です。

 それではここでクイズです。

 S660 Neo Classic KITの受注終了発表に先駆けて生産終了の告知がおこなわれ、すでに予定していた生産台数分の受注が終了しているS660ですが、じつは軽自動車として初めて6速MTを設定した車種でもありました。

 2021年現在、ホンダは6速MTを搭載する軽自動車をS660のほかに2車種ラインナップしています。

 そのうち1車種はホンダが2020年11月20日に発売し、S660 Neo Classic KIT装着車にも通ずるレトロな外観が特徴の2代目「N-ONE」です。

 あともう1車種は、2018年7月13日にホンダが発売した軽自動車ですが、その車種名は次のうちどれでしょうか。

【1】N-VAN

【2】N-BOX

【3】ライフ

【4】ステップバン

※ ※ ※

 正解は【1】の「N-VAN」です。

 N-VANは「アクティバン」の実質的な後継車として発売されたモデルで、軽バン初となる6速MT仕様を設定。

 助手席側ドアをセンターピラーレスとした「ダブルビッグ大開口」などの特徴がある軽商用車として販売されています。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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