「もう少し…」満タン後の継ぎ足し給油は危険? セルフ式で見かける行為は何が危険なのか
そもそも吹きこぼれはどれくらい起こっている?
ガソリンの満タン後の追加給油は危険な行為とされていますが、実際にはガソリンの吹きこぼれが各地で発生しているようです。
石油連盟、全国石油商業組合連合会、社団法人日本自動車工業会、日本ガソリン計量器工業会の4団体が2006年におこなった吹きこぼれに関する調査によると、1年間の吹きこぼれの有無について、あったと回答したフルサービス式ガソリンスタンド給油所が77.6%なのに対し、あったと回答したセルフ式ガソリンスタンドは95.5%と、ほとんどのセルフ式スタンドで吹きこぼれが発生しています。
吹きこぼれの原因の推定については、「給油方法、注意事項についての周知不足」が97.6%となっており、もっとも多かった理由は「オートストップ後の継ぎ足し給油をしていた」が74.6%を占めていることが分かりました。
ガソリンスタンドでは、それぞれ給油方法や注意点について促しているものの、まだ周知が広まっておらず吹きこぼれが多く発生しているようです。
ガソリンの吹きこぼれについて、ガソリンスタンドのスタッフは以下のように話します。
「10年前と比べれば吹きこぼれ案件は随分減りましたが、若年層や年配層を中心に今でも吹きこぼれが起こることがあります。
万が一静電気などで引火すれば命の危険もあるほか、ガソリン自体がクルマのボディの塗装を溶かしてしまうということもあります」
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ガソリンは気温がマイナス40℃でも気化して、小さな火源でも爆発的に燃焼する物質なうえに、空気より重いため穴やくぼみに溜まりやすいことから思わぬ火源によって引火する危険性があるとされています。
クルマは走っているだけでも静電気をため込みやすいので、ガソリンの取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
ガソリンが満タンであるにも関わらず、その後も追加給油をおこなうのは非常に危険なため、オートストップ機能を無視せず、ルールを守って安全に給油をおこないましょう。
給油時のオ―トストツプ機能はタンク内の菅が真空を感知するのではなく給油ガンの先端の穴が塞がれる事により内部に差圧が生じレバー内部のダイヤフラム弁が作動して油の流れを止める様になっています。
タンク内の真空を検知する事は出来ません。
給油時のオ―トストップ機能は、給油ガンに内臓されている細いバイプの、先端が燃料で塞がれることで空気の流れが止まり圧力が上がり給油口側と差圧が生じダイヤフラムと云うセンサーが働きレバーを動かし止まる様になっています。真空には成りません。