本当にお得?「1円にこだわる」ガソリン価格 なぜ価格変動や地域差は存在する?

地域によって価格が異なるのはなぜ?

 国際情勢と投資によってガソリン価格が変わるなか、地域によっても価格の差が存在します。

 総務省の小売物価統計資料によると、2021年1月の都道府県庁所在市及び人口15万以上の市おいてガソリン価格がもっとも高かったのは鹿児島市で160円、次いで大分市で148円、山形市と佐賀市で147円です。

 逆にもっとも安いのは徳島市で129円、次いで北九州市、相模原市、浦安市、小山市で130円になっています。

 ガソリン価格に地域差があることについて、石油情報センターの担当者は以下のように話します。

「地域によって価格の差がある理由は、複数の事情が絡み合っているといえると思います。

 例えば、ガソリンスタンドにガソリンが運ばれるまでの運送費は、運ばれる量や距離、どんなルートを使うのかによって変わってきます。

 また、競合店が多いエリアでは価格競争が激しく、値引きのキャンペーンなどが頻繁におこなわれるなど、地域どころかガソリンスタンドごとに事情が異なってきます。

 顕著な例だと、離島でガソリンを販売する場合は運搬経路に海路が含まれるので、どうしても価格は高くなってしまい、地域内で価格が近いということがあっても、離れた地域で価格差があるのはこういった理由が関係しているといえるでしょう」

日本ではレギュラー、ハイオク、軽油が存在。それぞれにも価格差が存在する
日本ではレギュラー、ハイオク、軽油が存在。それぞれにも価格差が存在する

 また、ガソリン価格が毎週のように変わる理由について、大手ガソリンスタンドチェーンの販売スタッフは以下のように話します。

「地域競合店の価格や全国の平均的な価格を参考にしながら、ガソリンスタンドの運営にかかる費用や仕入れ値を考慮したうえで決定しています。

 頻度について決まりはありませんが、基本的に元売会社の価格改定が週末におこなわれるので、系列のスタンドでは月曜日に改定することが多くなっています」

※ ※ ※

 世界情勢や国内の地域差などさまざまな影響により変動するガソリン価格ですが、「1円でも安く」という心理は理解出来ます。
 
 しかし、例えば給油量を50リットルとしたときに、1円安く給油したとしてもせいぜい50円おトクになる程度です。

 安いガソリンスタンドを探して走り回るよりも、エコ運転を心掛けるほうがいいという話もあり、急発進・急加速・急停止とった運転や不要な荷物の積載をやめるなど、工夫次第で1円の価値は生み出せるかもしれません。

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