ホンダが車中泊需要に本気!? 「N-VAN」に次ぐキャンプビジネスへの取り組みとは
近年、車中泊やオートキャンプをはじめとしたアウトドアの人気が高まっており、ホンダも東京オートサロンで「N-VAN」や「フィット」でのアウトドアスタイルを提案しています。ホンダが次にアウトドア需要を狙って取り組むビジネスとはどのようなものなのでしょうか。
画期的な4ナンバー車として登場した「N-VAN」
2020年代に入って、さらに加速しているキャンパーブーム。そのなかで、改めてホンダ「N-VAN」の凄さを実感している人は多いのではないでしょうか。
最大の強みは、シンプルな商用としてあるベース車「G」に加えて、多種多様な商用と乗用の選択肢を一気に増やした「+STYLE FUN」の存在です。
4ナンバー車でここまで「仕事と暮らし」両面から提案しているメーカーは、ホンダだけだと感じます。
トヨタ「ハイエース」や日産「NV350キャラバン」といった商用車を乗用化する動きは、ユーザー側の要望にメーカー側が一部応えているという印象が強いと思います。
一方、N-VANは商品企画から、多彩なオプションパーツ開発を並行しておこない、さらにホンダが独自のウェブサイトでさまざまなライフスタイルを提案するという、トータルパッケージ戦略となっています。
そうしたホンダのキャンパービジネスの実態について、さらに今後の事業拡大の可能性について、ホンダ本社(本田技研工業)とホンダ関連部品企業であるホンダアクセスに詳しく聞いてみました。
まずは、ホンダのクルマ作りプロセスの特徴をお伝えしますと、ホンダが長年おこなってきた手法は、ホンダ本社が営業やマーケティングをおこない、その結果をもとに本田技術研究所に車両開発を発注するかたちです。
これは、ホンダ創業者の本田宗一郎氏が考案したものです。
ただし、昨今の世界的な自動車産業の変革を考慮した結果、2019年4月から二輪事業を、また2020年4月から四輪事業での量産開発を、本社と研究所を一体化させるという大規模な組織再編をおこないました。
N-VAN開発はこの組織再編前に企画生産されていますが、N-VAN含めて現時点(2021年2月)は新体制のなかでキャンパー関連事業の開発が進められていくと思います。
その上で、ホンダ側の回答としては「各機種の開発チームのなかに、ホンダアクセスの用品開発者もメンバーとして参加し、車両コンセプトに合わせた用品開発をおこなっています」という体制です。
また、ホンダアクセス商品企画担当者もホンダ本社の商品企画担当と連携してプロモーションも含めた共同作業を進め、発売後の市場検証もおこない、次の企画に結びつける活動を続けています。
とくにN-VANでは、商用と一般ユースの両面で多様な使用シーンを想定した多くの用品を企画しているため、ユーザーや販売店の反応を細かく分析しているとのことです。
では、こうしたN-VANの一般ユースの広がりを踏まえて、車中泊、手軽なキャンプ、さらにさまざまな趣味に対応するトランスポーターという視点での、いわゆる「クルマのキャンパーブーム」をホンダはどう捉えているのでしょうか。それとも、これは一過性のブームでしょうか。
これに対しては「一過性のブームというよりも、アウトドアアクティビティはひとつの趣味ジャンルとして都市部の住民を中心に定着してきたと思います。
クルマのキャンパーや車中泊は、クルマを使った新しいライフスタイルのひとつとして市民権を得つつあります」との考えを示しました。
加えて「近年多発する自然災害時の車中避難なども、(一連のキャンパーブーム)の背景になるのではないか?」とも指摘します。
ちなみに、ホンダアクセスが自家用車を所有する20歳から69歳のドライバー1000人を対象として2020年9月におこなった独自調査では、車中泊の経験者は34%でした。
そのなかで、車中泊をしたきっかけは「安く楽しめる」が32.6%、「時間にしばられない」が19%となった一方で、4%の人が「災害時非難で車中泊を経験した」と回答しています。
ベースが市販のトラックやバンだから日本勢のキャンピングカーはどれも「ダサい」。傍から見ても"ヤドカリ"が無理して背負っている感が否めない。宿泊用の快適な装備をしるほど重量が増し、定員が乗ろうものならロクな走りもできない。さらに、断熱がなってないドアではエンジン切っての車内なら「テント」同様シュラフ着てねるのだろうか?もっとDadgeとか先輩国のクルマを学んで欲しい。
フリードクラスのN-vanが有ったらいいなぁ…。
3×7尺のベニヤが平積み出来るくらいの荷室の車があれば、タウンエース…どころかハイエース購入層も切り崩せると思うんだけどなぁ…。