何を懸念する? 「軽EV時代、到来」 国産各社の軽EVに対する想いとは
軽自動車はユーザーに身近な存在ということもあり、電動車が標準化されるとさまざまな懸念が挙がっています。そんななか、国産メーカー各社はそれぞれどのような考えを持っているのでしょうか。
軽自動車の電動化について、国産各社の答えは?
2020年12月、同年11月に政府が明らかにした「2030年代半ばまでに純ガソリン車(ディーゼル車含む)の新車販売をやめ電動車にする目標」に軽自動車も対象になることが明らかになっています。
世界中で急速に進むクルマの電動化ですが、日本独自の軽自動車において、電動車が標準化されるとどのような影響があるのでしょうか。
軽自動車は現在の国内新車市場で約4割のシェアを誇り、地方部では無くてはならない移動手段のひとつです。
軽自動車がユーザーから支持される要因として、車両購入費や税金面などの維持費が普通車(5ナンバー/3ナンバー)よりも抑えられる点が挙げられます。
また、日本の道路事情に適した軽自動車規格のコンパクトなサイズゆえに取り回しがしやすいことで、運転に不慣れな人からも支持されているほか、最近では、室内空間を重要視したモデルも多数存在するため、ファミリー層からのニーズも高まっているのです。
日本のユーザーに適した軽自動車ですが、今後の電動化について国産メーカー各社はどのように考えているのでしょうか。
まずは、電気自動車(EV)をいち早く市場に投入した三菱は次のように話しています。
「当社は2009年の『i-MiEV』を皮切りに、『ミニキャブMiEV』、『ミニキャブMiEVトラック』と軽自動車EVを市場投入してきました。
また2022年以降に軽自動車EVの投入も検討しております。
スモールからコンパクトまでは、行動範囲が比較的限定されたシティコミューターとして、バッテリーEV(BEV)が最適と考えており、軽自動車EVのニーズは今後増えていくと考えております。
量産軽EVの先駆者として市場を牽引していきたいと考えています」
コメントにあった軽自動車EVについて、2020年07月28日に三菱は、「水島製作所(岡山県倉敷市)において、新型軽電気自動車を生産するための設備投資を今年8月より開始いたします」と生産体制に関して発表しており、今後の動向が注視されます。
一方で、三菱と共に軽自動車開発の合弁会社NMKVを展開する日産は軽自動車の電気自動車について次のように説明しています。
「今後の具体的な商品計画はお話しできないのですが、2020年5月28日に発表した事業構造計画の通り進めていきます。
その内容は、『グローバルでは2023年度までに年間100万台以上の電動化技術搭載車の販売を目指す』、『日本では、電気自動車2車種(軽自動車含)とe-POWER搭載車両4車種を追加し、当社の販売の電動化率を60%以上とする』という計画に沿って、電動車両を積極的に投入してまいります。
また、車両を電動化することにより、カーボンニュートラルの実現へ大きく貢献していきます。
EVにおける、お客さまへのベネフィットとしては、以下です。
●お客さまへモータードライブならではの気持ちの良い走りとワクワク感を提供できる。
●ガソリンスタンドがどんどん減っていくなかで、スタンドから遠いお客さまが給油のためだけに運転する、といったことをなくすことができる
最後に、コンセプトカーになりますが、『東京モーターショー2019』にて軽自動車クラスのEVシティコミューター『ニッサン IMk』を発表していますので、今後をご期待ください」
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東京モーターショー2019で発表したニッサン IMkは、前述の三菱が生産体制を発表した軽自動車EVの日産版にあたるものです。
発表時には、運転支援技術「プロパイロット 2.0」を進化させた次世代の運転支援技術や最新のコネクティビティ機能の搭載が予告されていたこともあり、今後は『EV×先進技術』はマストの組み合わせになることが予想されます。
軽のEVって値段を除けば使い勝手がいいとは思うけどな。
基本通勤と普段の買い物で、そうそう遠出をしない前提ならバッテリーもそれほど大きくしなくていいし、バッテリーが小さければ軽くなるし、充電時間も短くできるわな。
後は充電インフラが整えばなぁ…
グローバル展開する普通車は、各国の規制に影響されるため国内メーカーだけの思惑では図れないが、軽は日本独自規格のガラパゴス車だから、政府が容認すれば存続出来る。
ガソリンのみの車は販売禁止にしても、HV車は電動車として認めればOK。
ただし、先進国がEV等へ傾倒していく中、発展途上国と、先進国で唯一日本だけが、HV車が新車で販売出来る希有な国になるだろう。
で、問題は、欧米諸国が、日本市場のそういう閉鎖性を糾弾したときの政府の対応になるだろう。
欧米中のEVが日本で売れないのは、軽に有利な法的要件があるからだと、対抗的日本車禁輸処置を執ってきても軽に先進国で認められなくなっていくだろう旧式HVやマイルドHV車を残すだろうか。
昔、ヒルズ通商代表のおばさんの無茶振りに困らされたからなあ。
政府とJAMA次第だな。
例えば、BEVコンパクトカーを軽並みの税金や維持費にしておいて、軽を売れなくしておいて軽規格を廃止するとか。
トヨタは完全子会社のダイハツは元々委託生産会社だし、スズキもトヨタから電動化の恩恵を受ける見返りに軽をあきらめさせる事は可能だろう。
日産三菱は技術と生産設備の転用は可能。
問題は、ホンダだね。
ここは四輪部門は大赤字で、軽で息をついているから、BEV企業化を急ぐ必要がある。
JAMAを仕切る某社としては、ヤッチャエかも知れないが。