何を懸念する? 「軽EV時代、到来」 国産各社の軽EVに対する想いとは
軽日本一のホンダやスモールモビリティに注力するダイハツはどう考える?
では、軽自動車市場で6年連続の販売台数No.1を記録したホンダ「N-BOX」の開発責任者はどのように考えるのでしょうか。
「軽自動車の電動化は国としての環境対応に大きく影響を受けるので、不透明な状況です(完全なEVなのか、マイルドハイブリッドなのかなど)。
いずれにしても、今後の動向によっては基本仕様には何らかの影響は避けられないと考えます」
2021年2月現在、ホンダの軽自動車に電動車は設定されていませんが、普通車では「e:HEV(ホンダのハイブリッド名称)」のラインナップを拡大。
また、日本や欧州で都市型コミューター「Honda e」を2020年に発売しています。
さらには、中国市場では「ヴェゼル」ベースとみられる専用EVを複数車種販売していることや、北米市場ではGMグループと共同でEVの投入を計画しているなど、ボディタイプや市場ニーズに合わせた電動化を進めています。

では、軽自動車や小型車に注力しているダイハツは、軽自動車の電動化についてどのように考えているのでしょうか。
「元々、軽自動車は小さくて軽い為、製造から廃棄まで(LCA)を考えると環境に配慮したクルマです。
しかし、世界的な環境問題対応の流れも踏まえ、ダイハツとしても電動化の取り組みを加速させていきたいと考えています。
日常生活に無くてはならないものですので、お客さまへ提供する価格にもこだわっております。
スモールカーに相応しい電動化として、まずはハイブリッド車(HV)、その後の電気自動車(EV)について開発を進めております」
※ ※ ※
今後、軽自動車の電動化が標準となると、車体価格の上昇が懸念されています。
軽自動車は、価格が安いことが支持されている理由のひとつであることから、ダイハツのコメントにあるようにマイルドハイブリッド車、ハイブリッド車、電気自動車という段階的なステップや、各社がさまざまなパワートレインを設定することで、ユーザーが購入しやすい環境構築が望まれます。
Writer: くるまのニュース編集部
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