輸入DセグSUV1位のジープ「ラングラー」のPHEV版は日本に導入される!?

「ラングラー4xe」欧州仕様の気になる車両価格は?

 ラングラー4xeに搭載されるエンジンは、2リッター4気筒ターボとなり、組み合わされるトランスミッションは、8速ATとなる。これにふたつの電気モーターが加わり、システム最高出力は380psとなる。

アダプティブクルーズコントロールや前方衝突警告プラスなどの最新安全装備も搭載する
アダプティブクルーズコントロールや前方衝突警告プラスなどの最新安全装備も搭載する

 燃費が悪いイメージがつきまとうSUVだが、ラングラー4xeは電気モータだけでの走行が可能となっており、その際の最大航続距離は50kmにもなる。日本での都市生活者にとっては、通勤も含めてカバーできる航続距離であり、非常に期待が持てそうだ。

 ラングラー4xeのE-Selecドライブモードは、「エレクトリック」、「ハイブリッド」、「Eセーブ」の3つが用意されている。

 エレクトリック・モードは、文字通り電気モーターのみでの走行となり、ゼロエミッションとなる。都市部だけでなく、最大トルクを必要とするオフロード走行でも威力を発揮するモードだ。

 ハイブリッド・モードは、2リッター4気筒ターボエンジンと電気モーターとをバランスよく使用するもので、バッテリー電力を優先し、バッテリー残量が少なくなるとエンジンを始動する仕組みだ。Eセーブ・モードは、エンジンの駆動力が積極的に使用され、バッテリー電力を節約するモードだ。

 欧州仕様では、この3つの走行モードに加えて、電動走行と充電マネージメントの専用機能を搭載した新たな走行モードが加わる。

 欧州のファーストエディションのボディカラーは、「ブラック」、「グラナイトクリスタル」、「ブライトホワイト」の3色だ。

 標準装備されるものは、18インチホイール、フルLEDハイビジビリティヘッドライト、スペアタイヤ用ハードカバー、タッチスクリーン付き8.4インチUconnectナビシステム、バッテリーの充電レベルと航続距離に関する情報を映す7インチTFTモニターなどがある。また、スマートフォンから充電状態を管理できるコネクティビティも備わっている。

 安全装備では、アダプティブクルーズコントロール、前方衝突警告プラス、リアクロスパスディテクション、ブラインドスポットモニター、リアカメラならびにフロントカメラ、フロントとリアのパーキングセンサー、エレクトリック リアビューミラーなどが標準装備される。

 ラングラー4xeは、2021年夏までに欧州のジープ・ショールームに並ぶ予定で、車両価格は7万3100ユーロ(邦貨換算920万円)となっている。ちなみに、日本仕様のラングラー アンリミテッド ルビコン3.6リッターの車両価格は、628万円(消費税込)。ラングラー4xe日本導入の障壁があるとしたら、この高額な車両価格のみであろう。日本に導入されるとしたら、先例となるレネゲード4xeの場合と照らし合わせると、2021年度内もしくは2022年はじめになりそうだ。

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