丸いライトがかわいいなんてとんでもない! 丸目でも迫力ある高性能車5選
2トン近いボディで0-400mのタイムが10秒未満!?
●ダッジ「チャレンジャー」
1970年に発売されたクライスラーのダッジ「チャレンジャー」は、当時としてはコンパクトでスポーティなボディと、比較的安価で販売されて若者を中心に人気となりました。
1978年に2代目が登場すると、三菱「ギャランΛ(ラムダ)」の兄弟車として販売されましたが、1983年に生産を終え、一旦チャレンジャーの系譜は途絶えます。
そして2008年に、3代目としてチャレンジャーの名前が復活。初代チャレンジャーを彷彿させる長く伸びたボンネットフードの下に、ハイパワーなV型8気筒エンジンを搭載し、新時代のマッスルカーとして話題となりました。
フロントフェイスは奥まった位置から睨みを効かせる丸型4灯ヘッドライトが特徴で、同じく初代をイメージさせるクラシカルな雰囲気を演出。
まるで甲冑の吹返(ふきかえし・敵の矢から顔面を守るためのパーツ)のようにも見え、実際に「アーマー・フェイス」と呼ばれたほどです。
それまでも高性能グレードがありましたが、2018年モデルとして限定生産された「SRTデーモン」では、大きく張り出した前後フェンダーにより、さらに迫力のある外観となっており、エンジンは6.2リッターV型8気筒スーパーチャージャーを搭載。
100オクタンガソリンならば852馬力という途方も無いパワーを発揮し、2トン近い車重ながら0-400mは9.65秒をマークして、量産車で初のウイリー(発進加速時に前輪がわずかに浮く)が可能なクルマとして話題となりました。
●ポルシェ「911 GT2」
世界でもっとも有名なスポーツカーの1台であるポルシェ「911」は、1964年に誕生しました。それ以来、現行モデルまで一貫して水平対向エンジンをリアに搭載し、リアタイヤを駆動するRRの伝統を守っています。
この911は初代から第4世代まで空冷エンジンを搭載しており、1994年に発売された最後の空冷モデルである「993型」は、進化の最終形態といえる性能を誇りました。
外観は初代からのフォルムを継承しながらも、空力性能を重視しており、ヘッドライトユニットも丸形ながら、より近代化した形状を採用しています。
この993型の頂点に立つモデルがル・マン24時間レースなどに参戦するために開発された「911 GT2」で、レーシングカーとしての性能を追い求めたモデルながら、公道走行可能な「911 GT2ストリート」が存在。
搭載されたエンジンは3.6リッター空冷水平対向6気筒SOHCツインターボで、最高出力450馬力を発揮し、スタンダードな「911ターボ」が4WDであったの対して911 GT2はRRのままとされ、電子デバイスを極力排除することでドライバーの腕に委ねられていました。
外観も迫力があるフォルムで、大型のフロントスポイラー、リベット止めの前後オーバーフェンダー、サイドステップ、そしてエアインテークを備えた巨大なリアウイングを装着するなど、特別なオーラを放っています。
なお、水冷エンジンを搭載した次期モデルの「996型」では、過去と決別するためか丸形ヘッドライトを採用しませんでしたが、市場では不評で再び丸形に戻し、現行モデルの992型も丸形ヘッドライトユニットを採用しています。
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冒頭に紹介したフェアレディZは2020年9月に新型モデルのプロトタイプが発表され、大いに話題となりました。
ボディのフォルムやヘッドライトまわりは初代をオマージュしており、ほかにも歴代モデルのエッセンスが散りばめられたデザインとなっています。
また、同じく歴史のある911も、外観は初代のイメージから大きく変わっていなません。
この2台は存在そのものがアイコン化しており、今更大きく変わることが許されないという、稀有な例ではないでしょうか。
この間、デルタのエボ2を街中で見て、ちょっと嬉しくなったよ。