丸いライトがかわいいなんてとんでもない! 丸目でも迫力ある高性能車5選

クルマの外観デザインで、もっとも印象を左右するのはフロント部分ではないでしょうか。別名「フロントフェイス」とも呼ばれ、まさにクルマの顔です。フロントフェイスで重要なのが目にあたるヘッドライトで、近年は吊り上がったような切れ長のヘッドライトが主流で、怒り顔がトレンドとなっています。一方、かつては丸いヘッドライトながら、迫力のあるフロントフェイスのクルマも存在。そこで、丸目が似合う高性能モデルを5車種ピックアップして紹介します。

丸いヘッドライトながら迫力あるクルマを振り返る

 クルマの外観を一見したときに第一印象を左右する重要な要素のひとつは、クルマの顔=フロントフェイスではないでしょうか。なかでも目にあたるヘッドライトの形状によって、笑い顔や怒り顔などさまざまな表情を表現しています。

あえての丸目がカッコよかった戦うマシンたち
あえての丸目がカッコよかった戦うマシンたち

 クルマのフロントフェイスは時代によって流行があり、ここ数年は吊り上がった切れ長のヘッドライトが定番で、怒ったような表情がトレンドです。

 一方、女性ユーザーをターゲットに開発されたクルマなどでは、丸いヘッドライトを採用することで、かわいさを表現する例もあります。

 しかし、丸いヘッドライトながら、迫力あるフロントフェイスを実現したクルマも存在。そこで、丸目が似合う高性能モデルを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「フェアレディZ432/Z432R」

レース出場を見据えて開発された「フェアレディZ432」
レース出場を見据えて開発された「フェアレディZ432」

 日本を代表するスポーツカーである日産「フェアレディZ」の歴史を遡ると、1959年に誕生した英国調オープンカーから始まります。

 その後、2代目もオープンカーとして販売され、1969年に車名をフェアレディZに改め、クローズルーフのクーペに一新。

 当時はどのクルマも規格が統一されたヘッドライトを採用しており、フェアレディZも丸目2灯を装備していましたが、フェンダーの奥まった位置に配置することで、スポーツカーらしい迫力あるフロントフェイスを演出していました。

 発売当初は130馬力(グロス)を発揮する2リッター直列6気筒SOHCの「L20型」エンジンを搭載した標準モデルと、初代「スカイラインGT-R」にも搭載された、160馬力(グロス)を誇る2リッター直列6気筒DOHC4バブルの「S20型」エンジンを搭載したモデルをラインナップ。

 このS20型エンジン搭載車は「フェアレディZ432」と名付けられ、「432」の意味は、4バルブ、3キャブレター、2カムシャフトに由来しています。

 Z432は市販モデルながらレース用を前提に開発されましたが、さらに車重を100kg以上も軽量化した「フェアレディZ432R」も存在しました。

 432Rはフロントウインドウ以外の窓がすべてアクリル製に変えられ、内装ではラジオやヒーターだけでなく時計など、快適装備をすべて排除して軽量化。さらに、イグニッションキーはシフトレバーの後方に移設されたことでハンドルロックは無く、公道を走ることは考慮されていません。

 なお、本来432Rはレースに出場する目的以外には販売していないはずでしたが、後にナンバーを取得した個体もあり、現存数は10台ほどといわれ、歴代フェアレディZのなかでも激レアなモデルです。

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●スバル「インプレッサ WRX」

デザインは賛否両論あったものの性能は一流だった「インプレッサ WRX STi」
デザインは賛否両論あったものの性能は一流だった「インプレッサ WRX STi」

 スバル「インプレッサ」は1992年に発売されたセダン/ステーションワゴン(後に2ドアクーペが追加)で、レガシィの下位に位置するセグメントのモデルです。

 高性能グレードの「WRX」が世界ラリー選手権に代表されるモータースポーツで活躍したことで、高い人気を誇りました。

 そして、2000年に登場した第2世代では、最大のライバルである三菱「ランサーエボリューション」シリーズと競うように、エンジンや駆動系のアップデートが短期間で繰り返され、それと同時に大規模なデザイン変更がおこなわれました。

 発売当初は円形のヘッドライトユニット(通称:丸目)でしたが、2002年には横長型(通称:涙目)のヘッドライトに変わり、2005年に精悍な印象(通称:鷹目)のフロントフェイスに一新。

 これだけ短期間にフロントフェイスの変更を繰り返したモデルは、かなり珍しい例でした。

 当初の丸目については賛否両論がありましたが、やはりランサーエボリューションに比べて迫力という点ではいまひとつだったこともあり、デザイン変更に至ったといわれ、鷹目になった以降のインプッサは、すべて吊り目を継承し、現在に至ります。

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●ランチア「デルタ インテグラーレHF」

日本でも人気を博した高性能4WD車の「デルタHF インテグラーレ」
日本でも人気を博した高性能4WD車の「デルタHF インテグラーレ」

 前出のインプレッサWRXやランサーエボリューションと同じく、世界ラリー選手権で戦うことを目的に開発されたのが、ランチア「デルタ インテグラーレHF」です。

 インプレッサ、ランサーと同じくデルタはオーソドックスなFFコンパクトカーとして1979年にデビューしましたが、1986年にアバルトの手で開発された「デルタHF 4WD」を追加ラインナップ。

 165馬力のハイパワーな2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、フルタイム4WDを採用。

 1988年には、さらに最高出力185馬力まで高められたエンジンを搭載した「デルタHF インテグラーレ」を発売します。

 もともとデルタのヘッドライトは四角い異型2灯式でしたが、デルタHFではあえて丸目4灯に変更され、迫力あるフロントフェイスを演出した類まれな例です。

 この丸目4灯のヘッドライトユニットは、法規の問題から日本仕様と本国などEU仕様とでは形状が異なり、あえてEU仕様に変更するユーザーがたくさんいました。

 日本でもデルタHF インテグラーレは人気が高く、6年連続でWRCのメーカータイトルを獲得したことも、人気に拍車をかけたといえるのではないでしょうか。

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