送り仮名が足りなくない? 埼玉県内の道路で見られる「危い」の正体とは
埼玉県内のみで見られる「危い」の道路標示が、SNS上で話題となっています。いったい、どんな意味があるのでしょうか。
「危ない」ではなく「危い」が正解?
SNS上で、埼玉県限定の道路標示「危い」が話題となっています。いったい、どんな意味があるのでしょうか。
写真を見てみると、そこに写っているのは「危い」の道路標示。一見、普通の危険を知らせる注意喚起のようですが、普段道を走っていて見かけたことがある人は、少ないと思います。しかも、よく考えると「あぶない」を漢字で書く場合の送り仮名は「危ない」で、これでは「あぶい」になってしまいます。
では、この道路標示はSNSに投稿された場所だけの、独自のものなのでしょうか。
投稿を見てみると、この道路標示は埼玉県全域で見られるようで、投稿者のみや@miyabajaさんは、「埼玉危いマップ」を作成しており、現在は約95箇所の「危い」ポイントが掲載されています。
@miyabajaさんは、この「危い」の道路標示について、次のように話します。
「神奈川県から埼玉県に移り住んだ時に初めて見た路面標示であり、埼玉県民の人は見慣れている様子でしたが神奈川県では、いままでまったく見る機会がありませんでした。
また『危い』(あぶないを表記することが手間だったたため2文字にしたと思われる)の視覚に訴えるインパクトが大きく、更には埼玉県に移り住んでから県内のいたるところで発見したことから、いったいどのあたりのエリアにまで標示されているのかが気になり、過去に見つけたデータをアップロードするとともに周囲に情報提供を持ち掛けてみました。
調べてみると、縦書き、横書き、カラーや傷み具合など、それぞれの交差点毎に異なる趣があり、面白かったです」
この埼玉県独自ともいえる「危い」の道路標示は、どういう意図で誰が表示しているのでしょうか。
埼玉県に問い合わせてみたところ、「県で管轄しているのは県道のみで、県では道路に表示可能な言葉は決められているので、危ないという言葉を使用することはありません。恐らく、警察か市町村の管轄かと思われます」との回答でした。
そこで、「危い」の道路標示が多く確認された埼玉県さいたま市見沼区に問い合わせてみたところ、担当者は次のように説明します。
「各地域では、道路交通法に抵触しなければ、道路に文字などを書くことが可能です。そのため、『危い』の道路標示は見沼区でも標示させて頂いています。表示する場所としては、住民から注意喚起の表示をして欲しいと依頼された場所が主となっています。
また、送り仮名が足りない点も脱字ではなく、道路標示などは文字数が少ない方が分かりやすいので、スペースの問題などもあり危いの2文字としています」
ちなみに、標示する場所や文字などは市町村ごとに決めているそうで、埼玉県内の多くの市町村で共通して「危い」の2文字が使用されている理由は、担当者が数年ごとに変わるので分からないとのことでした。
「な」から送るのは、文部科学省(旧文部省)が、「あぶない」と「あやうい」との読み違えを防ぐ目的で決めただけ。「あやふし」も「あぶなし」も、古典文法に基づけば、ク活用形容詞だから終止形活用語尾は「し」。そのイ音便形が「い」。それに、昔の人は活用語尾をいちいちうるさく言わなくても判別できていた。こんな小さな、少し頭を働かせれば簡単に分かることにこだわるより、「なにげに」とか「むずい」とか「ハンパない」とか、勝手な崩し方するほうがよっぽど言葉にとっては有害。
みないね…埼玉のどこにあるの?
埼玉も案外広いんだけど…ッ💢
埼玉全体にあるような感じで載せるのやめてもらえませんか?
2文字にしたいなら「危険」でいい。
「危い」を見てその後の運転中に読み方や脱字と気にさせるほうが危ない。
人によっては運転中携帯で調べる人もいるかもしれない。
何より埼玉県民はバカだと思われる。
バカなのはこれを書いたやつと県の担当。