小型SUVはすでにほぼ電動化!? ヤリクロ&キックス! 時代を先取るSUV市場の行方

コンパクトSUVの電動化を象徴する2台とは?

 2020年を代表するコンパクトSUVとして外せないのが、マツダ「MX-30」。

 こちらも新規モデルで、観音式のドアを組み込んだ個性派です。実は、これも電動車です。

 全車とも2リッター自然吸気ガソリンエンジンに、出力の小さなモーターを組み込んだマイルドハイブリッドです。

 そしていよいよ2021年1月には、EVモデルが加わる予定。さらにその先(2022年度を見込む)はロータリーエンジンを積んだハイブリッドが待っています。

 そのハイブリッドは、バッテリー積載量とのバランスで“レンジエクステンダー”“ハイブリッド”、そして“PHEV”とさまざまなバリエーションが作られるという情報もあるので楽しみです。

 新規モデルではなくマイナーチェンジですが、12月4日に発売された「エクリプスクロス」も電動化の道を歩み始めました

 マイナーチェンジで車体サイズが140mm伸びたことで全長4.5mを超えますがポジション的にはコンパクトSUVで、PHEVが追加されたのです。

 このクラス唯一のPHEVモデルとして貴重なモデルで、驚きはハンドリング。

 三菱の培ってきた4WD技術による味付けにより、峠道でも思い通りにグイグイ曲がっていくドライビングプレジャーが魅力です。

 今回のマイナーチェンジでは電動車のPHEVが追加されるかわりに、従来あったディーゼルエンジンモデルが姿を消しました。

 そんなところにも、クルマ社会を取り巻く電動化の流れが反映されていることを感じないわけにはいきません。

ディーゼルを廃止してPHEVを投入! 三菱「エクリプスクロス」
ディーゼルを廃止してPHEVを投入! 三菱「エクリプスクロス」

 ニューフェイスが続々登場すると同時に、電動化の流れを実感した2020年のコンパクトSUV事情。

 2021年はホンダ「ヴェゼル」のフルモデルチェンジが予想されているほか、前述のMX-30のEVモデルも登場予定。

 海外で販売されているカローラのSUVである「カローラクロス」が国内に導入されるという噂もあるので、目が離せません。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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