意外なクルマが爆売れしてる!? アメリカ人が好きな日本車5選
アメリカでもコンパクト指向が強まっている?
●ホンダ「シビック」(日本車メーカー3位、総合6位)
かつてのホンダ「シビック」といえば、さまざまな新技術が投入され、スポーティで手頃なサイズと価格帯のハッチバックが主流でした。
コンパクトハッチの部類に属していたシビックですが、その間に「フィット」の誕生や手頃な「インサイト」などもあり、日本市場では立ち位置が微妙になっていました。
その点、アメリカでは若者を中心に販売が好調で、アメリカのユーザーが好む仕様に進化しています。
現在販売されている10代目は、完全なアメリカ市場向けとなっており、現地でのニーズに応えた形になっています。
ボディサイズは全長4520mm×全幅1800mm×全高1435mmと、ミドルクラスに属するほどの大きさまで拡大。
当初アメリカでは、3ドアクーペと4ドアセダン、5ドアハッチバックが用意されおり、ハッチバックをベースとした高性能の「タイプR」もありますが、3ドアクーペは販売が終了しています。
新型フィットは輸出されないこともあり、アメリカでのシビックはホンダのエントリーモデルとして若者を中心に人気の高いモデルなのです。
北米ランキングでは、総合で6位・乗用車(セダン)部門では2位に食い込む高い人気を誇り、12万7858台を販売しました。
2020年11月には、次期シビック(11代目)のプロトタイプがTwitchで発表されていますが、基本的には10代目と同じ路線でいくようです。
2021年には新型が登場する可能性があり、モデル末期のシビックですが、相変わらず根強い人気を誇っています。
●日産「ローグ」(日本車メーカー6位、総合10位)
日本メーカーは地域ごとに専売モデルが存在しますが、日本でも販売して欲しい魅力的なモデルの1台が、日産が北米向けに販売するSUV「ローグ」です。
北米向け「エクストレイル」のローグは、姉妹車でありながら開発スケジュールが異なり、エクストレイルが2020年10月に一部改良が施されたのに対し、ほぼ同じタイミングでローグはフルモデルチェンジされました。
ローグは新型プラットフォームを採用し、ボディサイズは全長4648mm×全幅1839mm×全高1699mmと、現行エクストレイルとほぼ同じ大きさです。
パワートレインは先代モデルと同じく2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載しますが、改良が加えられて181馬力にパワーアップされ、「エクストロニック」と呼ばれるCVTと組み合わされ、2WD(FF)とAWDが選べます。
注目すべきは、安全装備と運転支援装置の充実ぶりです。「日産・セーフティシールド360」と呼ばれる6種類の先進運転支援装置をセットにして標準装備。
新型「ノート」でも採用されたナビ連動型「プロパイロット」も搭載されています。
2020年上半期でのランキングでは、先代モデルが販売されていたわけですが、販売台数は10万6967台と総合で10位、SUVでは4位につけていました。
新型投入で次回はさらにランクアップするのが確実視されています。
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北米の販売ランキングでは、トップ3までをピックアップが占めているのですが、RAV4やCR-V、新型ローグなどミドルクラスの日本製SUVの人気も根強いものがあります。
またカムリやシビックのようにFF車の人気が高いのも特徴で、「カローラ」シリーズも堅調な売れ行きを記録しています。
昔のような大排気量で大きなボディも根強い人気がありますが、手頃なサイズで低燃費の日本車が上位を席巻していることを考えると、アメリカでもクルマに対する意識が変化しているのかもしれません。
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