見た目だけでなく中身も大幅改良! メルセデス新型「Eクラス」は存在感アップ
2020年9月10日に日本上陸をはたしたメルセデス・ベンツ改良新型「Eクラス」。大きく変更されたエクステリアに注目が集まるが、新世代ステアリングホイールの新採用やARナビゲーションの初採用など、機能面でもニュースが多い。そんなEクラスセダン/ステーションワゴンのベースグレード「E200スポーツ」に試乗した。
スポーティなAMGラインエクステリアが標準装備
メルセデス・ベンツの中核を担うモデルが「Eクラス」だ。
Eクラスといえば、3世代前の丸目のW/S210型以降、CクラスやSクラスとはひと味違う独自路線のデザインをここ何世代か採用していた。だが現行のW213/S213型(W=セダン、S=ワゴン)が2016年に登場したときには、Cクラスと相似といえるほどソックリになったことには少々驚いた。
フラッグシップセダンの「Sクラス」も含め、現行世代のデザインの評価が高いからにほかならないのだろうが、遠目にはどれも同じように見えて、いささか似過ぎている感もなくはなかった。
2020年9月に大幅刷新した新型は、まずはそこにテコ入れがされた。
主力グレードはAMGラインエクステリアが標準装備となった。ラジエターグリルは下部の広い台形となり、外側をハイグロスブラックとした最新デザインのダイヤモンドグリルを採用。左右にフィンを配したバンパーやパワードームを追加したフードなどによりスポーティ感が増している。凝ったデザインのホイールも印象的だ。
ヘッドライトには、全車に最新世代のウルトラハイビーム付マルチビームLEDを採用したほか、鋭角的なLEDポジショニングライトを配したスポーティなデザインを採用。リアコンビランプはブロック状のLEDを用いた最新のデザインとなり、セダンも新たに2ピースに分割した横長のデザインとなった。
これらにより、即座にEクラスだと判別できるようになった。新旧の見た目の変化は、じつは小さいようで小さくない。
インテリアや装備類もいろいろ新しくなった。
斬新な3本ツインスポークを新たに採用し、グリップ部やフラットボトム形状を強調したデザインとしたAMGスポーツステアリングは、多くの機能を限られたスペースに整理してレイアウトできる点でも有利。ただし慣れないとやや使いづらい印象もあった。
一方で、保持を検知するセンサーが静電容量式になったおかげで、いくぶん太くなったものの、触れているのに保持を促す警告が出て煩わしい思いをすることがなくなったのは歓迎だ。
コクピットディスプレイのスタイルも最新デザインになり、必要最小限の情報のみを表示する「ジェントル」が選択可能になったことや、COMANDコントローラーにフラットでスクエアな最新デザインのタッチパッドを採用したのも新しい。12.3インチワイドディスプレイはタッチスクリーンとなり、より直感的な操作が可能となったのも重宝する。
そして、注目の「MBUX」にはジェスチャーで操作できるインテリア・アシスタント機能や、日本初のARナビゲーションが採用された。
話だけ聞くとギミック的なものを想起しそうだが、とくにARナビのメリットは実用上も絶大。ルート案内ではどこで曲がればよいのかがわかりやすく、カメラが捉えた画像が死角を補ってくれるので安全性も高まるなど画期的だ。
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