見た目だけでなく中身も大幅改良! メルセデス新型「Eクラス」は存在感アップ
あえて選ぶ意味を大きく高めた改良新型Eクラス
走りに関して、Cクラスなどではマイナーチェンジ時に数千点におよぶ部品を変更するなど大々的に改良したことをアピールしていたが、今回のEクラスではとくに変更は伝えられていない。
もともと見た目の似ているCクラスに対して、Eクラスはサイズが大きいだけでなく、乗るとやっぱりお金をかけて開発されたぶん、そのなめらかで快適な走りは車格が上であることを伝えてくる仕上がりだったので、今回はそこまで大がかりな変更をおこなう必要はないと判断されたのかもしれない。
とはいえ、いわゆるランニングチェンジによってか、心なしかさらに乗り心地がよくなり、走りの一体感が増すなど洗練度を微妙に深めたように感じられたのは、気のせいではないはずだ。
今回ドライブしたのは、セダン、ワゴンともBSG+48V電装システムを搭載する「E200」なのだが、BSGが発進や緩加速時に適宜アシストしてくれたり、リッターあたり122ps超を誇る1.5リッターエンジンの痛快な吹け上がりが楽しめるなど、2リッター直4ターボを積む「E300」と比べても単に上下関係に終始せず、それぞれに持ち味があるという印象だ。
また、CクラスのBSG搭載車で感じた微妙なギクシャク感が、もともとEクラスではそれほど気にならなかったところ、今回さらにスムーズになったようにも感じられた。
セダンを基準にすると、ステーションワゴンは積載状態への対応からか、空荷だと足まわりが硬めに感じるが、歴代ワゴンはもっとセダンとの差が大きかったところ、現行型はそれほど気にならなくなっている。
むろんこれほど流麗なフォルムながら、640リッターから1820リッターという大きな荷室容量を確保しているのも、さすがというほかない。
安全面では「アクティブブレーキアシスト」の対応可能なシーンが増えたほか、停車時にドアを開けようとした際に後方から迫るクルマや人がいると警告する機能などを加えるなど進化をとげた。
こうして最新の内容にアップデートされたEクラスは、現行型になってやや薄れたように感じていたEクラスの存在意義と、あえて選ぶ意味を大きく高めることができたように思える。
Mercedes-Benz E200 Sport Sedan(Stationwagon)
・車両価格:769万円(810万円。消費税込)
・全長:4940mm(4955mm)
・全幅:1850mm
・全高:1455mm(1465mm)
・ホイールベース:2940mm
・車両重量:1720kg(1790kg)
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1496cc
・駆動方式:FR
・変速機:9速AT
・エンジン最高出力:184ps/5800-6100rpm
・エンジン最大トルク:280Nm/3000-4000rpm
・BSG最高出力:10ps
・BSG最大トルク:38Nm
・WLTCモード燃費:13.1km/L(12.7km/L)
・ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
・タイヤサイズ:前245/40R19、後275/35R19
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