いまや利用率は9割以上 それでも「なぜETCを使わない?」 残り1割の事情とは
あえてETCを利用しない「大人の事情」とは
車載器もある、ETCカードもあるのに、ETCレーンを通らない(通れない)人の事情とは、どのようなものがあるのでしょうか。
最初に「1.すぐに高速道路通行料の領収書や利用証明書が必要」という場合です。
業務で高速道路を利用する人のなかには、会社や委託先に到着したらすぐに領収書を渡す必要がある人もいます。
現金やクレジットカードにて、収受員がいる一般レーンを通ればその場で通行料の領収書や利用明細書を受け取れます。
また、「2.仮ナンバー装着車。または、フロントナンバーがないクルマ」という場合です。
これは、回送などで仮ナンバーを付けて走行している場合は、車載器がありETCカードがあっても、ETC専用レーンの通過はできないことから、一般または混在レーンで支払います(ETCカードを使う場合は収受員に手渡し)
さらに、フロントナンバーを外しているクルマも「ナンバープレートのない車の通行は不可」という高速道路の利用規定によってETC専用レーンではなく一般または混在レーンで仮ナンバーと同様の方法で支払います。

そして、最後に挙げられるのが「3.何かしらのデータが残ることが嫌」という場合です。
前述の1や2の理由でもない人たちがETCレーンを通過しない理由とは、諸々の事情で高速道路を使って移動したことが何かしらのデータとして残ることを嫌がる人たちで、犯罪に絡むこともあるかもしれません。
また、お忍びカップルのドライブ旅行などオトナの事情であえてETCでもクレジットカードでもなく、現金で通行料を支払う人もいるようです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。



















