コンパクトカーでも荷物を積みたい! 荷室が広い国産小型車ベスト5
意外! 一番売れてるモデルが荷室容量では最下位!?
4位:スズキ「スイフト」
軽自動車のイメージが強いスズキですが、コンパクトカーにおいても秀逸なモデルを作り続けています。
コンパクトカーというより、「コンパクトハッチ」と呼びたくなるスポーティなイメージなのが「スイフト」です。
もともとは、「ワゴンRプラス」のプラットフォームに「Kei」のサイドパネルやドアなどを流用したSUV風モデルとして、2000年に初代スイフトが誕生しました。
当時はあまり注目度が高くなかったのですが、その状況が一変したのは、2005年に発売された2代目からでしょう。
スズキの世界戦略車として、新設計のプラットフォームを採用。基本性能を底上げし、デザインもSUV風から都会的な洗練されたデザインへと大幅に方向転換しました。
現行モデルは2016年にフルモデルチェンジした4代目で、洗練されたデザインが特徴です。
軽量化および高剛性化された新たなプラットフォーム「HEATECT(ハーテクト)」を採用し、ノーマルモデルでも約120kgものダイエットに成功しています。
スイフトのパワートレインは、1.2リッターエンジンを軸とし、ガソリン車、マイルドハイブリッド車、ハイブリッド車を設定。
低燃費の「ハイブリッドSZ」はFFのみの設定ですが、ほかのグレードはすべてFFと4WDが選べます。
WLTCモード燃費は、ガソリン車が21.8km/L、マイルドハイブリッド車が21.0km/L、ハイブリッド車が23.0km/Lです。
ボディサイズは全長3885mm×全幅1695mm×全高1500mmと、全長は短く全高がやや高いスタイルでクーペのようなフォルムにも見えます。
残念なのは、この美しいスタイリングと引き換えに実用性が少々犠牲になっていることです。
後部座席の頭上が狭く感じたり、ラゲッジ容量はVDA方式で約265リットルという狭さ。
もっともフロントグリルが大型化され、よりスポーティなデザインを優先させた「スイフト」ですので、ある種の割り切りは必要たっだのかもしれません。
5位:トヨタ「ヤリス」
トヨタは、1970年から1990年代の「スターレット」、2000年から2010年代の「ヴィッツ」など、時代に合わせた魅力的なコンパクトカーを送り出してきました。
そして今回、新プラットフォーム「GA-Bプラットフォーム」を採用して、2020年2月に登場したのが「ヤリス」です。
もともとヤリスはヴィッツの海外名だったのですが、今回のモデルチェンジを機に国内でもヤリスという名称に統一されました。
新型ヤリスは「Bダッシュ」と名付けられたデザインコンセプトを採用し、ヴィッツの少し優しい雰囲気から一変し、スポーティなルックスへと変身を遂げています。
まるでフランス車のような挑戦的なデザインですが、全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmというコンパクトなサイズで、日常での取り回し性能は抜群です。
搭載されるパワーユニットは、1リッターおよび1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジンと、1.5リッターガソリン+モーターのハイブリッド。
しかも、トランスミッションはCVTだけでなく、1.5リッターガソリンには6速MTモデルもラインナップしています。
WLTCモード燃費は、1リッターガソリンが20.2 km/L、1.5リッターガソリンが21.6km/L、1.5リッターハイブリッドが36.0km/Lと、世界トップレベルの低燃費を実現しているところもヤリスの魅力のひとつです。
先進の安全装備や、ハイブリッド車にはコンパクトカー初の電子式4WD「E-Four」を採用するなど、さまざまな部分が進化しました。
全高が1500mmと、意外と背が高いヤリスですが、ラゲッジ容量は、VDA方式で209リットルと、ライバルであるフィットと比較すると半分程度の容量しかありません。
しかし、必要十分な実用性は確保されており、走りも楽しめるモデルというところがヤリスの魅力だといえるでしょう。
※ ※ ※
国産コンパクトカーは、コンパクトゆえのさまざまな工夫が盛り込まれている、優秀なクルマばかりです。
スポーティなモデルか、親しみやすいモデルかなど、さまざまな選択肢があり、選ぶのが難しい状況です。
逆にどれを選んでも間違いがないといえる、魅力的なモデルばかりのエリート集団ともいえるのではないでしょうか。
アクアは?