なぜ海外に東北ナンバーが流出!? 日本のナンバープレートが世界で転売される理由とは
クルマのナンバープレートは、基本的に公道を走行する場合は必ず付けなければならないものです。しかし、最近では日本のナンバープレートが世界各地で転売され、日本ブームの影響もあり人気を博しているといいます。本来、海外に流出するはずのないナンバープレートがなぜ海外に出回っているのでしょうか。
もっとも盗まれる自動車パーツの1位はナンバープレート!?
警察庁の発表によると、自動車本体の盗難認知件数は2000年以降減少しており、2010年の2万3970件から2019年は7143件と、この10年間で1/3以下にまで減少しました。
クルマの部品が盗難される「部品ねらい」の認知件数も同様に減少していますが、一方で増えているのが部品ねらいに占めるナンバープレートの割合です。
なぜ、ナンバープレートの盗難が増えているのでしょうか。
近年は部品狙いの約半数がナンバープレート盗難とされ、ナンバープレートは「もっとも盗まれる自動車パーツ」になっています。ドライバー1本で簡単に、短時間に盗めてしまうという手軽さもあるのでしょう。
近年は自動車用品販売店やディーラーなどで「ナンバープレート盗難防止」の部品が販売されており、盗難防止効果はもちろん、ドレスアップ効果もあるため、取り付ける人も増えているようです。
ところで、盗まれたナンバープレートはどのような目的に使われるのでしょうか。
警察庁では「犯罪のために使われることが多い」という分析をしています。確かに、逃走車両のナンバーを付け替えたり、盗難したクルマのナンバーを付け替えたり、という犯罪用途に使われることが多いようです。
しかし、実は「犯罪目的」以外にも、日本製のナンバープレートが人気となっている実情があるようです。
今回、取材を進めるなかで、日本から盗まれたナンバープレートが海外で販売されているという現状がわかりました。
上記の黄色いナンバーと白いナンバーが整然と並べられている写真、これらのナンバーは(現在は販売をおこなっていませんが)、アメリカの日本車専門店で販売されていたものです。
日本で盗まれた車両がバラバラに解体・販売されていたアメリカ・ヴァージニア州の日本車専門店の販売サイトにて、1枚40ドル、2枚で50ドルという価格で販売されていました。
ナンバーの地名を見ると福島、いわき、宮城などほとんどが東北のナンバーであることがわかります。
2ケタナンバーもちらほらありますが、福島300、福島501など分類番号が若いものが多いことから、おそらく2011年の東日本大震災で被害を受けたクルマについていたナンバーであると推測されます。
どのようなルートを経由してアメリカで販売されるようになったのかは定かではありません。
盗難されたのか、廃車手続き(抹消登録)によって外されたものなのか、いずれにしても、日本のナンバープレートが海外に持ち出されることはもちろん違法です。
ちなみに、こちらの販売店では、軽自動車のナンバーを付けたホンダ「インテグラ」がお店の前に展示されている写真も掲載されていました。
ナンバーって部品なのか?
?私の住むフィリピンでも多くの車が日本のナンバープレートを飾りにつけて走っています。
日本でもアメリカのナンバーつけて走ってる人いるしなぁ。
エキゾチックな感じがするんかな。
東北の太平洋側のものしか見られないところを見るに、津波の後の物盗り集団でしょ。