なぜ海外に東北ナンバーが流出!? 日本のナンバープレートが世界で転売される理由とは
アジアから日本のナンバーを発送?なぜ日本のナンバーは人気が高い?
タイ・バンコクにも日本のナンバープレートを販売している業者がいます。Facebookで日本車パーツを売買している業者が仕入れたナンバーです。
どこでどのように仕入れたのか聞いてみたところ、仕入先については答えてくれませんでしたが、「10年以上前に仕入れた」という回答でした。確かに2ケタナンバーの比率が高いので少し古いナンバーのようです。
ちなみにこちらの業者は、バンコクから世界中に発送しており、送料込みで1枚40ドルから50ドル、2枚(前後)70ドルから80ドルで販売をしていました。
大変人気が高いようで、世界各国から注文が入っており発売から数日で100枚以上が全部売り切れてしまったこともあったそうです。
「字光式」の光るナンバープレートや赤い斜め線や赤枠が入った「仮ナンバー」(自動車臨時運行許可票)はとくに人気が高く、出品したら瞬時に売り切れることもあるといいます。
なお、仮ナンバーも本来は使用期間内(5日間)に返却しなくてはならないものですが、なぜか海外で販売されています。
また、台湾で作られたFacebookグループには「日本車牌 日規牌照 資訊交流站」(日本のナンバープレートコレクターのための交流グループ)なるものが存在しており、トップページには100枚以上のナンバープレートの写真が掲載されています。
なかには仮ナンバーや大使館車両が付ける「外ナンバー」そして、日本でもあまり見かけない「代(代表団)ナンバー」まであります。日本のナンバーではない、アメリカ・テキサス州、同ハワイ州、香港&マカオのナンバーまで写真に写っています。
日本のナンバープレートが海外で販売されていることは果たして合法なのでしょうか。
交付代行者及び頒布業者58者並びに自動車標板製作者30者で構成される、一般社団法人 全国自動車標板協議会に聞いてみました。
「通常、廃車にする車両は税金などのこともあり、抹消登録されナンバープレートを返納しますのでそのままの状態で出回ることは一般的にはありません。(記念保存の制度により、不要となったプレートを受け取る場合も破壊処理を施すこととして直径4cmの穴があけられます)
しかしながら、盗難車や災害などで処理された車両は通常どおりとはならないようです。
並べられた写真のプレートは災害などで大量に処理された車両のようでもありますし、盗難車であればなおさらです」
※ ※ ※
盗難車や災害処理に乗じて廃棄業者が横流しした可能性もあるこれらのナンバープレート。
世界的なJDM(1980年代から1990年代の日本製スポーツカーや日本独自仕様パーツを指す)人気の高まりに伴って、「JAPANESE LICENSE PLATE」として漢字やひらがなが入った日本製ナンバープレートの人気も高まっていると考えられます。
万が一、ナンバープレートを盗まれてしまったら管轄の運輸支局で再交付を受けることになりますが、その際ナンバーがない状態で公道を走ることはできません。
自走して運輸支局に向かう場合は区役所や市役所などで仮ナンバーの貸与を受けることになります。
なお、JAFのロードサービスを利用する場合、ナンバーがない状態のクルマは運べないため注意が必要です。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
ナンバーって部品なのか?
😊私の住むフィリピンでも多くの車が日本のナンバープレートを飾りにつけて走っています。
日本でもアメリカのナンバーつけて走ってる人いるしなぁ。
エキゾチックな感じがするんかな。
東北の太平洋側のものしか見られないところを見るに、津波の後の物盗り集団でしょ。