ランクル70に6輪車が爆誕! 破壊力満点なモンスターランクルをお披露目!
トヨタ「ランドクルーザー70」といえば、日本で2014年8月下旬から翌15年6月末までの期間限定で復刻モデルが販売されていたクルマです。そんなランクルのピックアップトラックとなる79シリーズを6輪駆動車に改造したモンスタートラックが登場しました。
ランクル累計販売台数世界一のオーストラリアで生まれた6×6
2020年はオンライン開催となった世界最大級のカスタム&チューニングカーの見本市「SEMAショー」。
オンラインでもSEMAらしいクレージーなモンスターカスタムが多数登場しているなかで、日本でも高い人気を誇っているトヨタ「ランドクルーザー」の6輪モデルがお披露目されていました。その内容はどのようなものなのでしょうか。
過去数回、SEMAショーへの出展をおこなってきたパトリオット・キャンパーズ(本社:オーストラリア・クイーンズランド州)が製作したこのランドクルーザーは、車輪が6つある6輪駆動車です。
スペアタイヤを含めると合計8本。悪路走破のためのヘビーデューティなタイヤなので、タイヤだけでも、ただモノじゃないゴリゴリ感が伝わってきます。
ベースになっているのはランドクルーザー70シリーズのピックアップトラック(GRJ79K型)で、日本では2014年8月下旬から翌15年6月末までの期間限定で販売。
10年ぶりの復活で、なおかつ正規に販売されるランクル初のWキャブ仕様であったことから大きな話題となりました(日本で1年間の期間限定販売だったのは、突入防止装置の装着など保安基準に関わることが理由)。
車軸を追加して、3軸6輪仕様にカスタマイズしたのはパトリオット・キャンパーズというオーストラリアに本社を持つ世界有数のオフロード車改造の会社です。
ランクルだけではなく、トヨタ「タコマ」「ハイラックス」、ダッジ「ラム」やフォード「レンジャー」などピックアップトラックをベースにした究極のオフロードカーやキャンピングトレーラーの製造に多くの実績を持っています。
いずれも、快適な居住性はあることはもちろん、過酷なオフロード条件においても卓越した機能を持たせるように設計されています。
ところで、オーストラリアといえば世界でもっともランドクルーザーの販売台数が多い国です。
2019年にトヨタが公表したデータによると、オーストラリアでの「ランドクルーザー」累計販売台数は106万5300台で世界一の台数となっています。
ランクルの全世界累計販売台数は約1000万台ですから、その1割以上がオーストラリアで販売されてきたのです。
そんなオーストラリアで作られた6×6のランクル、そもそも、ベースとなるランドクルーザー70シリーズ自体の悪路走破性もクラストップレベルですから、いやでも期待が高まります。
見た目もかなり強烈なインパクトを与えていますが、悪路走破性も想像以上。それぞれの車軸には3つのロックディファレンシャルが備わっており、デフロックにより、ホイールが同じ速度で回転し、オフロード状況でのトラクションが向上します。車軸を追加することでさらにグリップ力が向上しています。
また、4×4から6×6に変更することにより車両の耐荷重も大幅アップしています。
過去のSEMAショー出展車両をベースに、法規への適合も含めて、アクスル、ブレーキ、サスペンションなどすべてを強化してカスタムされたモデルに生まれ変わっています。
3軸だから耐久性が上がったのではなく3軸に改造したが故に耐久性が必要になったわけ。
標準車の2軸から3軸に改造するにはフレーム延長が必要なわけで、割り箸も長い割りばしほど折れやすい理屈で補強が必要なのです。また後ろ軸を2軸に6輪駆動とする場合はバランス良く軸重を分布しないと全ての駆動輪が接地面積や摩擦力において互いに浮かし合って空転の原因にもなるわけです。
それに6輪駆動なら3軸でデファレンシャル機能も3つ必要なわけでバネ下の重量から考えると後ろ側の2軸はダブルタイヤが望ましいかもしれません。
また車は百足とは違うので軸数と駆動輪を増やせば逆に耐久性と走破性能を失う場合もありますね。
昔、日本でもランクル(60だったかな)を6輪化改造やったショップがあったよ
盗まれてそのまま行方知れずだけど
当時いろんな車雑誌に「見かけたらお知らせください」ってお願い記事が掲載されてたよ