ランクル70に6輪車が爆誕! 破壊力満点なモンスターランクルをお披露目!
ランクル70を6輪化? その単純明快な理由とは
パトリオット・キャンパーズでは、なぜランドクルーザー79を6輪化しようと思ったのでしょうか。
これについては同社の公式動画で以下のように説明しています。
「なぜ6輪? それは第一にカッコいいからですよ!
ランドクルーザーの6輪駆動車は大変珍しく、メーカーも作ってきませんでした。非常に珍しい存在で見た目のインパクトも大きいでしょう。
そして2番目の理由は悪路走破性です。後輪が2軸になっているトラックなど多くは一番後ろのアクスルは働いていないのですが、このランクルはしっかり駆動力が伝わっています。
後部4輪の前後にそれぞれトヨタ純正のデフロック、中心部にソフトロッカー(通常時から作動するデファレンシャルではなく片側の車輪が空転したことを検知すると作動する)がついているので、1輪が空転したとしても、必ずどこかの車輪が地面を掴んでいる状態になります。タイヤは35インチまでOKで公認も取得しています。
そして第3の理由は、後輪を追加することで積載量が大幅アップすることです。
乾燥重量は3560kg、車両総重量が4495kgになり、4.5トンまでのけん引が可能。積載と併せると合計約8.9トンとなりますが、この重量なら一般的なオーストラリアの普通免許で運転することも可能です」(パトリオット・キャンパーズPRスタッフ)
6×6にすることで、悪路走破性、操縦安定性、そして積載量が大幅にアップすることがわかりました。
ランクル79ピックアップトラックのフラットベッドトレイ(荷台)は6輪化によって1.2m延長されており、長さ3m×幅1.8mのスペースが作られています。
荷台部分はアルミニウム構造で軽く、強く、そして最も腐食に強い素材を使っています。ベッド部分には70リットルの水、蛇口(ウォーターポンプ)、ツールボックス、ウインチ、およびロールアウトストレージがあります。
前後には各1万2000ポンドの電動ウインチが装備されており、無線のアンテナ、渡河時などに威力を発揮するシュノーケル、サイドバー(横転時など横からの衝撃から車両を守る)を装備し、けん引する際により広い範囲を映せるようサイドミラーは伸縮可能です。
荷台に設置できる専用キャノピー(荷台の屋根のような装備)もオーストラリアで調達された軽量アルミニウムから作られ、耐久性のある黒色粉体塗装仕上げなどオーストラリアの製造基準に従って作られています。
最後に同社の最新モデル『BREE HENRY 2020 トヨタ・ランドクルーザー LC79』についてもご紹介しておきましょう。
こちらも2020SEMAに出展されたランクル70シリーズがベースですが、こちらは6輪ではなく4輪。
2020年モデルのトヨタ・ランドクルーザーLC79をベースに「スーパーツアラー仕様」となっています。
BREE HENRYとはパトリオット・キャンパーズ社のSales & Marketing Managerである女性の名前です。
デュアルキャブ仕様のランドクルーザー79(GXL)のシャシーを使用し、ミッキー・トンプソンの35インチタイヤを履き、前後に12000ポンドを装着。
超強化サスペンションや70Lの水タンク、電気ポンプ…と、何百キロも続く荒野を走り抜けるのに必要なカスタムが満載となっています。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
3軸だから耐久性が上がったのではなく3軸に改造したが故に耐久性が必要になったわけ。
標準車の2軸から3軸に改造するにはフレーム延長が必要なわけで、割り箸も長い割りばしほど折れやすい理屈で補強が必要なのです。また後ろ軸を2軸に6輪駆動とする場合はバランス良く軸重を分布しないと全ての駆動輪が接地面積や摩擦力において互いに浮かし合って空転の原因にもなるわけです。
それに6輪駆動なら3軸でデファレンシャル機能も3つ必要なわけでバネ下の重量から考えると後ろ側の2軸はダブルタイヤが望ましいかもしれません。
また車は百足とは違うので軸数と駆動輪を増やせば逆に耐久性と走破性能を失う場合もありますね。
昔、日本でもランクル(60だったかな)を6輪化改造やったショップがあったよ
盗まれてそのまま行方知れずだけど
当時いろんな車雑誌に「見かけたらお知らせください」ってお願い記事が掲載されてたよ