トヨタの新提案!? 面倒くさがりな人に最適? KINTOのメリット・デメリットとは
KINTOは若者向け?でも「安いから」が理由ではない!
個人向けカーリースのデメリットとして挙げられることが多いのが費用についてです。
たしかに現金一括や低金利ローンを活用し、さらに購入時の価格交渉を行なったうえで、任意保険やメンテナンスもユーザー自身で相見積もりをとっておこなったほうが、全体的な支払金額は抑えられると考えられます。

しかし、この点について、ある自動車業界関係者は次のように話します。
「カーリースの最大のメリットは、費用面というよりも、不測の事態が起こりにくいという点だと考えています。
従来、クルマの購入、そして所有は非常に手間のかかるものでした。しかし、現代では生活も多様化し、皆が皆、クルマに時間と費用を掛けられない時代です。クルマに関わる不安は最小限にしたいという人は少なくないでしょう。
これは、必ずしも『クルマに関わる費用をとにかく安くしたい』ということでもありません。
むしろ、ある程度お金を払うことで手間を最小化できるのであれば、そうした選択肢をとる人も少なくありません。Uber Eatsが流行しているように、こうした考え方は若者にも浸透しつつあります。
そうした点を考えると、KINTOや個人向けカーリースは『クルマは必要だと考えているが、クルマについて面倒なことは極力避けたい』というマインドの人にもっともマッチしていると思います。もちろん、ある程度安定した収入があることが前提です。
逆に、KINTOや個人向けカーリースにあまり向かない人は『とにかく安くクルマを手に入れたい人』や『クルマにこだわりのある人』だと思います。
安さだけを求めるなら、リスクはあれど中古車のほうが向いていますし、各手続きや整備もできる限り自分でおこなったほうがよいでしょう。
また、一般的にカーリースは外装のカスタムがおこなえず、また走行距離にも一定の制限があるため、クルマにこだわりがあり、いつまでも走っていたいというような人には向きません。
それ以外にも、新車購入に比べてボディカラーが制限される場合もあるため『自分好みの1台』に仕上げにくいという性質があります」
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クルマを手に入れるための選択肢が増えるのは良いことだといえるでしょう。しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った選択肢を選ぶことが重要です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


























