FF車最速の栄冠はどのクルマに!? ハイパワーエンジンを搭載したFF車5選

2020年7月9日、ホンダは「シビック タイプRリミテッド・エディション」が鈴鹿サーキットにおいて、FF市販車最速となる2分23秒993のラップタイムを記録したと発表しました。前輪だけで駆動力を路面に伝えるFFは、高出力エンジンの搭載は不利とされていますが、近年は大パワー車が続々と登場。そこで、最新のハイパワーエンジンを搭載したFF車を5車種ピックアップして紹介します。

次々と記録を塗り替えてきた最強のFF車たち

 ホンダは2020年7月9日に、鈴鹿サーキットにおいて「シビック タイプRリミテッド・エディション」が、FF市販車最速となる2分23秒993のラップタイムを記録したと発表しました。

いまもパワーウォーズ継続中のハイパワーFF車たち
いまもパワーウォーズ継続中のハイパワーFF車たち

 それまでの記録はルノー「メガーヌR.S.トロフィーR」の2分25秒454でしたが、1.5秒ほど更新したことになります。

 フロントにエンジンを搭載して前輪を駆動するFF車は、広い室内を確保でき、コスト的にも有利なため、1970年代からコンパクトカーで採用が拡大し、現在は中型以下のクルマでは主流となっています。

 しかし、FF車は大出力のエンジンに対応することが難しいとされ、ハイパワーなクルマは4WD車やFR車が主流でした。

 ところが、近年はターボエンジンを搭載したハイパワーなFF車が続々と登場。そこで、最新のハイパワーエンジンを搭載したFF車を5車種ピックアップして紹介します。

●フォルクスワーゲン「ゴルフ8 GTI」

デビュー直前! さらに洗練された新型「ゴルフ GTI」
デビュー直前! さらに洗練された新型「ゴルフ GTI」

 1974年に、フォルクスワーゲン「タイプ1(ビートル)」の後継車として「ゴルフ」がデビュー。FFコンパクトカーのベンチマークとなる秀逸なモデルとして、今も語り継がれています。

 初代ゴルフには、元祖ホットハッチである「GTI」がラインナップされていましたが、日本に正規輸入はされず、2代目からGTIが正規輸入されました。

 現在、国内で販売されているゴルフは2012年に発売された7代目ですが、欧州ではすでに8代目が販売されておりGTIも発表されています。

 最新の「ゴルフ8 GTI」に搭載されるエンジンは2リッター直列4気筒ターボで、最高出力は245馬力発揮し、トランスミッションは6速MTと7速DSGを設定。

 出力的におとなしめですが、7代目と同様によりハイパワーな「GTI TCR」もラインナップすると予想され、新たに採用する電子デバイスを武器に、FF車最速を狙うことでしょう。

 なお、新型ゴルフ GTIの日本での発売は、現時点では未定です。

●ホンダ「シビック タイプR」

残念ながら発売が延期となってしまった「シビック タイプRリミテッド・エディション」
残念ながら発売が延期となってしまった「シビック タイプRリミテッド・エディション」

 1972年に登場したホンダ「シビック」は、次世代の大衆車としてデビュー。コンパクトなサイズながらFFを採用したことで広い室内を確保し、以降のシリーズは一貫してFFとなっています。

 その後、代を重ねるとシビックは高性能グレードを設定するようになり、1997年に初代「シビック タイプR」がデビューすると、当時の国産FF車の頂点に君臨しました。

 レースでの活躍によってシビックはスポーツコンパクトの代名詞となり、1997年に「シビック タイプR」がデビューすると、当時の国産FF車の頂点に位置していました。

 現行の5代目シビック タイプRは2017年に発売。巨大なリアウイングやエアロパーツによる迫力ある外観と、専用パーツによりスポーティに演出された内装など、タイプRならではの装備をまとっています。

 また、従来のシビック タイプRが標準モデルのシビックをベースにハイパフォーマンス化されたのに対して、現行モデルではシビックハッチバックと同時開発することで、標準モデルの走行性能の向上とタイプRの実用性向上が図られました。

 エンジンは最高出力320馬力の2リッター直列4気筒ターボを搭載。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみを設定。

 冒頭にあるとおり、シビック タイプRリミテッド・エディションと2020年モデルが発表されていますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、発売は延期されてしまいました。なお、生産はイギリス工場でおこなわれています。

●ルノー「メガーヌ R.S. トロフィー」

「シビック タイプR」とのガチ対決が続く「メガーヌ R.S. トロフィー」
「シビック タイプR」とのガチ対決が続く「メガーヌ R.S. トロフィー」

 1995年にデビューした初代ルノー「メガーヌ」は、3/5ドアハッチバックと4ドアセダンのボディバリエーションで、オーソドックスな実用車のイメージでした。

 しかし2代目では、ルノーのモータースポーツ部門である「ルノー・スポール」が開発した、最高出力224馬力を発揮する2リッターターボエンジンを搭載し、シャシやサスペンション、ブレーキも強化した高性能モデルの「メガーヌR.S.」が2004年に登場。

 現行モデルは2016年に登場した第4世代ですが、2018年には日本向けに「ルノー・スポール カーズ」と「ルノー・スポールレーシング」が共同開発した「メガーヌR.S.」が追加されました。

 メガーヌR.S.は最高出力279馬力を発揮する1.8リッター直列4気筒ターボエンジンと「6EDC(6速DCT)」を組み合わせ、「4コントロール(4輪操舵システム)」や、ハイレベルなロードホールディングを実現した「4HCC(4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)」で高次元のコーナーリングを実現。

 2019年4月には、R.S.をベースに大幅な軽量化と空力特性の見直し、足周りを強化したメガーヌR.S. トロフィーRが、ドイツの「ニュルブルクリンク」北コースで、7分40秒の市販FF車最速記録を更新しました。

 このメガーヌR.S. トロフィーRのDNAを受け継いだ「メガーヌR.S.トロフィー」が、2019年10月に日本で発売。

 エンジンは同じ1.8リッター直列4気筒ターボながらさらにチューニングされ、最高出力300馬力を発揮し、トランスミッションは6速EDCと6速MTを設定。ほかにも強化サスペンション、トルセンLSD、軽量化されたブレーキシステムが装備されました。

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2件のコメント

  1. こういった記事を書いてるのは最近の若い車知らない人なんだろうなぁ。
    97年当時シビックよりもっと速いFFあるでしょ?
    (インテ・・)
    知らないなら知らないでもっと研鑽してから記事書いてほしいです。
    個人的にはこういう記事好きなので・・・。

  2. インテグラ、シロッコ、ゴルフR、ポロWRCなどが抜けてるのはちょっと…

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