次期型「アルファード」は2年後に登場!? 現行モデルはコロナ禍でも好調!? トヨタの販売戦略とは
兄弟車としても知られる「ヴェルファイア」に圧倒的な差を付けた理由とは?
ヴェルファイアは、2008年に登場した2代目アルファードがモデルチェンジを遂げた当時、ネッツ店向けに販売された「アルファードV」の後継車として登場しました。
若者や女性をターゲット層としたネッツ店の販売戦略として、ヴェルファイアは艶やかで派手な印象のフロントマスクを持ち、存在感の強いミニバンとして頭角をあらわします。
しかし、2017年12月におこなわれたなわれたアルファードのマイナーチェンジを機に、両車の立場がガラッと逆転します。
アルファードは、クラウンのような清楚感溢れるフロントマスクを一新し、ヘッドランプ内はブラックアウトの細目化を取り入れ、フロントグリルはブラックを基調としてデザインへ変更。
メッキの縦ラインを入れることで、ラグジュアリーでありながらも派手な印象を持つ顔へと居生まれ変わりました。
ヴェルファイアも同時にマイナーチェンジを実施。メッキエリアをフロントのサイドエリアまで拡大し、サイドグリルと相まって、これまで以上にギラついた表情へ生まれ変わります。
その結果、ほどよいバランスへ変化を遂げたアルファードが幅広い顧客に大きな評価を受け、2018年度の販売台数はヴェルファイアと1万5676台もの差を付けて逆転します。
また、前述のように2020年4月30日まではアルファードがトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店というそれぞれの専売モデルでした。
トヨペット店とネッツ店のユーザー層は異なり、トヨペット店は法人や中年層をターゲットとし、ネッツ店は若年層や女性層をターゲットにしていました。
アルファード/ヴェルファイアの車両価格から考えると、トヨペット店のユーザー層によりマッチしたモデルといえます。対して、ネッツ店のユーザー層には当初こそ話題性もあり好評だったものの、実際には少し手が届きにくいといった経済的な事情や購入するならブランド化しているアルファードを選ぶといったさまざまな要素により、両車の販売台数に差が生じたと要因といえます。
その後の2020年度上半期でも2万5900台もの差を付けて、アルファードの販売台数がヴェルファイアを上回る結果となりました。
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トヨタは、今後国内での取り扱いモデルを半減させると明かしており、アルファード/ヴェルファイアやノア/ヴォクシー/エスクァイア、ルーミー/タンクといった販売チャネルごとの専売モデルが統合される可能性が高いといえます。
果たして、数年後に生き残るのはアルファード/ヴェルファイアのどちらなのでしょうか。
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