平成初期のセダンはスゴいモデルばかり!? 懐かしのスタイリッシュセダン5選
クルマのデザインは平成初期を境に大きく変わり、当時のクルマはいま見てもスタイリッシュです。なかでも、セダンには優れたデザインのモデルが存在。そこで、往年のスタイリッシュセダンを5車種ピックアップして紹介します。
いま見てもカッコいい! 往年のセダンを振り返る
近年、日本の自動車市場ではミニバンやSUV、軽自動車が主流となっており、セダンの人気が低迷しています。

その影響から各メーカーともセダンのラインナップを縮小し、なかにはセダンの販売から撤退してしまったメーカーもあるほどです。
一方、平成時代の初期は数多くのセダンが各メーカーから販売され、優れたデザインのモデルも多数存在していました。
そこで、往年のスタイリッシュなセダンを5車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「アコードインスパイア」

1976年ホンダは、1972年に発売し好調な販売を続けていた「シビック」からステップアップするドライバーのために、中型ハッチバックの「アコード」を発売しました。
その後、セダンやステーションワゴンをラインナップに加えながら代を重ね、1989年に登場した4代目では、アコードと「レジェンド」の間に位置するミドルクラスセダンの「アコードインスパイア」を、派生モデルとして発売。
ボディは全長4690mm×全幅1695mm×全高1355mm、ホイールベースは2805mmとロングホイールベースとショートオーバーハングが特徴的なピラード4ドアハードトップで、伸びやかで低く構えた高級感のあるフォルムとなっています。
エンジンはFF車として理想的な前後重量配分とするために、フロントミッドシップに縦置きに搭載され、最高出力160馬力を発揮する2リッター直列5気筒SOHCは、多気筒化による静粛性と滑らかな回転の上昇を実現。
好景気だった背景から内装にも天然木、本革、エクセーヌなど上質なインテリア素材を惜しみなく使い、本物指向の上品で贅沢な味わいとなっていました。
●日産「セドリック/グロリア」

日産初のモノコックボディを採用して1960年にデビューした日産「セドリック」は、日産を代表するラグジュアリー系上級セダンとしての歴史をスタートさせます。
日産とプリンスが合併した後、1971年のフルモデルチェンジで「グロリア」が兄弟車となり、1991年には4ドアハードトップモデルのみがモデルチェンジした8代目セドリック、9代目グロリアが誕生します。
3ナンバー専用となったボディは、当時大ヒットしていた「シーマ」のイメージを受け継いだスタイリングで、フロントフェイスは、「ブロアム」「クラシック」系が角型のヘッドライトを採用して重厚感を表現。
スポーティな「グランツーリスモ」系にはクラシカルな丸目4灯ライトをあえて採用し、若々しさをアピールしています。
エンジンはトップグレードに255馬力を発揮する3リッターV型6気筒DOHCターボを搭載するなど、動力性能もシーマと同等の高性能さを誇りました。
●マツダ「センティア/MS-9」

バブル景気のころは、トヨタと日産以外の自動車メーカー各社も、商品のフルラインナップ化を進めており、なかでもマツダは販売チャネルを5つまで増やし、ラインナップを一気に拡充する戦略を取っていました。
そうしたなか1991年に登場したのがプレステージセダンのマツダ「センティア」と、兄弟車のアンフィニ「MS-9」です。
センティアは全長4925mm×全幅1795mm×全高1380mm、ホイールベース2850mmと、堂々たるサイズのFRセダンで、当時のトヨタ「クラウン」よりも大型でした。
外装は豊かな曲面で構成され、まるで欧州の高級サルーンのような伸びやかで優雅なフォルムを実現。競合となる日産「シーマ」やトヨタ「セルシオ」に見劣りすることもなく、フラッグシップにふさわしいデザインは、海外の自動車デザイナーからも高く評価されたといいます。
エンジンは新開発の2.5リッターもしくは3リッターV型6気筒を搭載し、トランスミッションはファジー制御のオートクルーズ機構を備えた4速ATが組み合わされました。
その後、1995年に第2世代にスイッチするも、バブル崩壊に伴って米フォード傘下に入ったマツダは、2000年に生産を終了。以降、FRの大型セダンから撤退しています。
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