日産のデイズやめた「ルークス」が王者N-BOXに迫る大躍進! コロナ禍でも爆売れのワケ
2020年3月に発売された日産新型「ルークス」の販売が好調で、クラストップの販売台数を誇るホンダ「N-BOX」に迫る勢いだといいます。コロナ禍のなかでも爆発的な人気を記録した理由とは、いったいなんでしょうか。
なぜ爆売れ? 日産の新型軽が大人気!
日産の新型軽自動車「ルークス」の滑り出しが好調です。「ルークス」は2020年3月のフルモデルチェンジ時に従来の「デイズルークス」から車名を変更し、「デイズ」シリーズから独立。背が高くて室内が広いスーパーハイトワゴンに分類され、後席にはスライドドアを組み合わせたパッケージングです。
そんな新型ルークスは、同年3月19日の発売から約1か月での受注台数はなんと1万7000台以上。コロナ禍の影響を受けるなか、幸先のいいスタートダッシュを決めたといって良いでしょう。新型ルークスはなぜここまで人気を伸ばすことに成功したのでしょうか。
受注したうちの8割がスポーティな上級仕様の「ハイウェイスター」系で、さらに全体の98%以上がアラウンドビューモニターを装着しているとのことです。
気になるのは人気の理由ですが、おおきく3つ考えられます。まずひとつが日産自慢の先進運転支援システムです。
上級グレードに備わる「プロパイロット」と呼ばれる運転支援システムは、高速道路走行中の速度調整を自動化(ドライバーがアクセル/ブレーキの操作をすることなく設定速度内で前を走るクルマに一定の車間距離をあけて追従走行)し、加えて車線の中央を維持するようにハンドル操作もアシスト。
同様の装備を組み込んでいるライバルもありますが、渋滞時の停止保持機能を備える新型ルークスと異なり、ホンダ「N-BOX」は渋滞などで約30km/hまで速度が低くなるとシステムがキャンセルに。ダイハツ「タント」は完全停止まで速度を調整してくれますが、新型ルークスと違い停止保持機能までは備えません。
新型ルークスはもっとも機能が高度なのです。
もちろん、実用性もライバルに対するアドバンテージがあります。たとえば乗り降りのしやすさで、感心するのがスライドドアの開口部の広さです。最大部分で650mmあるスライドドア開口幅は、ライバルに対してトップを実現。赤ちゃんを抱いたママやパパから年配の人まで楽に乗り降りができます。その際はBピラーにあって身体を支えるグリップがライバルよりも大きくて、体格を選ばず握りやすいのも優れたポイントと実感します。
「X」系グレードは助手席側、「プロパイロットエディション」では左右両側に電動スライドドアを備え、そこには「ハンズフリーオートスライドドア」と呼ぶ、手を使うことなく足の動きをきっかけにドアを開閉する機能も搭載。この機能を左右ドアとも設定し、開けるだけでなく閉じられるのは新型ルークスと兄弟車の三菱「eKスペース/eKクロススペース」だけなのです。
数々の要素が詰まった優れた乗降性はライバルに対するふたつめの魅力といえるでしょう。
宝くじでも当たったら左ハンドルを作ってNYで試乗会でもやってみたい。