日産のデイズやめた「ルークス」が王者N-BOXに迫る大躍進! コロナ禍でも爆売れのワケ

王者ホンダ「N-BOX」を追い越せるか? 2020年の軽自動車市場はどうなる?

 そして3つめのポイントが、ライバルをリードする後席居住性。

 新型ルークスのようなスーパーハイトワゴンは後席に人を乗せることが多いユーザーの比率が高いですが、後席のひざまわりの余裕(フロントシートからひざまでの距離)はなんとクラストップ。いずれも高い実力なので僅差ではありますが、ライバルよりも広いのです。広さを求めるユーザーにとって大きな魅力に違いありません。

日産新型「ルークス」の後席
日産新型「ルークス」の後席

 運転をサポートしてくれるライバル以上の先進技術に、乗降性や居住性など実用面でのアドバンテージ。新型ルークスはフルモデルチェンジでクルマとしてのポテンシャルが大きく高まりました。さらにはニッサンというブランドへの期待感も加わったことが好スタートの理由といえそうです。

 ちなみに、ライバルの2019年における年間販売状況をみると、クラス王者(そして日本の乗用車の頂点)であるホンダN-BOXが23万3500台。月あたり1万9458台を販売したことになります。2位はタントで年間17万5292台(月あたり1万4663台)、そして3位のスズキ「スペーシア」は16万6389台(月あたり1万3866台)を販売しました。

 今回明らかになった約1か月で1万7000台以上という新型ルークスの数字はあくまで「受注台数」なので直接比較はできませんが、このままの勢いを維持できれば上位にランクインすることができそうです。

 参考までに、2019年に日産のデイズ(フルモデルチェンジ前のためデイズとデイズルークスの合算)は15万7439台(月あたり1万3120台)を販売し、軽自動車ランキングで4番目につけています。新型ルークスのこれからの売れ行き次第では、軽自動車の売れ筋トップ5に日産から2台のランクインもあり得るかもしれません。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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1件のコメント

  1. 宝くじでも当たったら左ハンドルを作ってNYで試乗会でもやってみたい。

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