新型軽SUV「タフト」、ライバルはランクルやロードスター!? 爆売れ予感させるワケとは
女性ユーザーも熱視線!? 新型タフトには多くの可能性が
次に、「FJクルーザー」、「TJクルーザー」、そして「ランドクルーザー」(ランクル)です。
FJクルーザーは、2000年代のアメリカでのSUVブームの際に、ハマー「H2」「H3」の対抗として企画され、日野自動車羽村工場で生産しました。また、FJクルーザーのイメージを踏襲し、東京モーターショー2017にコンセプトカーとして登場したTJクルーザー。自動車メディアでは2020年量産化の噂がありましたが、最近は噂が一気に消えました。
そうした、FJクルーザーに憧れていた、またはTJクルーザーが出たら買うつもりだった人が、新型タフトに流れるパターンもありでしょう。
さらにいえば、「いつかはランクル」という思いがあった中高年の方が、車庫の大きさや維持費など現実を考えて、重装備の本格的な登山から、バックパックひとつでの日帰り登山に切り替えたような気分で新型タフトを選択する、というケースもありではないでしょうか。

もっといえば、マツダ「ロードスター」です。
スカイフィールトップは、「気分はオープンカー」という狙いもあります。2シーターオープンカー購入には家族の同意が不可欠、といった人も多いはず。軽の「コペン」やホンダ「S660」ではなく新型タフト、という選択肢もあり得ると思います。
SUVでのダウンサイジングとしては当然、「C-HR」からの流れがあるでしょう。「プリウス」からC-HR、そして新型タフトという流れです。
または「気軽にワクワクしたい」という中高年が、「プリウス」から「ライズ」「ロッキー」を飛び越えて、新型タフトまでダウンサイジングすることも想定できます。
さらに、期待されるのが全世代での女性層の動きです。ミニクロスオーバーやジムニーを、街乗りファッショナブルアイテムとして見る女性にとって、新型タフトがショッピングリストに載ってもおかしくないと思います。
多くの可能性を秘めた新型タフト。6月の発売を待ち遠しいと感じている人が多いのではないでしょうか。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。































