新型軽SUV「タフト」、ライバルはランクルやロードスター!? 爆売れ予感させるワケとは

ダイハツは2020年6月に発売予定の新型軽SUV「タフト」の詳細情報を同年4月20日に公式ウェブサイトで公開しました。そこで明かされた情報によると、新型タフトは“大化け”する可能性があるほか、他ジャンルの「ランドクルーザー」や「ロードスター」などのユーザー層も奪う可能性があるといいます。2020年に台風の目となる新型タフトはどのようなユーザーが購入すると予想されるのでしょうか。

他ジャンルの車種に乗っていたユーザーも大注目!?

 ダイハツは、2020年6月発売予定の新型クロスオーバー軽SUV「タフト」のスペシャルサイトを、同年4月20日に更新。全9色のボディカラーや、インテリアの詳細などが明らかになったのです。

 発売が迫る新型タフトですが、主な購入層はいったいどのようなユーザーとなるのでしょうか。

2020年6月発売予定の新型「タフト」
2020年6月発売予定の新型「タフト」

 今回、追加発表された情報のなかでとくに驚かされたのは、前席のガラス製ルーフ「スカイフィールトップ」を全グレード標準装備とした点でしょう。

 エンジンの種類、燃費、そして気になる価格については今回未公開。4月1日の先行予約販売開始から6月発売まで、情報を段階的に公開して、購買に向けてユーザーの心をくすぐります。
 
 タフトの車種名は、1974年8月から1984年3月に12万6930台が生産され、スズキ「ジムニー」を強く意識した排気量958ccの本格的四駆の小型SUV「タフト」です。しかし、今回の新型タフトは、あくまでもダイハツ「タント」の派生車となっています。

 そんな派生車に、ここまで手の込んだマーケティング戦略をしなくても、と思ってきた業界関係者やユーザーも多かったはず。ですが、新型タフトの実態が分かるにつれ、購買層は極めて多岐に渡る可能性が出てきました。

※ ※ ※
 
 気になる新型タフトの価格は、いくらになるでしょうか。

 同じ軽クロスオーバーのスズキ「ハスラー」が、140万円から170万円後半。開発ベース車であるタントがタントカスタムを含めて、130万円から190万円。本格的軽四駆のジムニーが、140万円から190万円。こうした、新型タフトの周辺各車との関係から価格を推測すると、150万円から190万円といったところに落ち着くはずです。
 
 そうなれば新型タフトの購入層も、ハスラー、タント、ジムニーあたりから来ると考えるべきかもしれません。

 ただし、新型タフトはダイハツ関係者も認めているように、近年の日本車では稀な、思い切ってニッチ市場を切り開こうとするモデルです。

 4ドアでありながら、あえて「ひとり乗り、またはふたり乗り」需要を重視しているといい切り、4月20日の情報公開では、商品コンセプトを「バックパックスタイル」と表現しました。

 こうした新型タフトに関わる情報を踏まえると、ハスラーとガチンコライバル、と見るのは妥当ではないでしょう。もちろん、初代ハスラーからの買い替え需要はあるでしょうが、ダイハツ自身も想定していないような、とんでもないクルマのユーザーからの乗り換えが推測されます。

 または、憧れていた“あのクルマ”ではなく、あえて新型タフトを選ぶケースも増えるように思います。いくつかの例を、挙げてみましょう。

 まず考えられるのが、クロスオーバー系のSUVです。

 筆頭は、BMWミニ「ミニクロスオーバー」です。筆者(桃田健史)は日常業務の一環で2018年から2019年にかけて約8か月間、ミニクロスオーバー(ディーゼル4WD)を長期試乗していました。価格は500万円級ですが、商品性として新型タフトに通じるものが多いと感じます。両車ともに「日常生活を、ちょっとワクワクさせる」という商品の方向性があります。

 むろん、輸入車オーナーがいきなり軽にダウンサイジングというのは珍しいでしょう。ただ、初期型ミニクロスオーバーは価格も手頃で購入する方も多いですが、メンテナンスコストを考えると、新型タフトに乗り換えというパターンはありではないでしょうか。

【画像】新型「タフト」にオラオラ顔の新種存在!? ド迫力のカスタムモデルなどを見る(30枚)

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