昔と今で売れるクルマは変わった? 国内外で異なる需要の変化とは
平成を代表するプリウス。しかし、カローラは強かった!?
1990年から現在の国内新車市場を見ていくと、過去も現在も「トヨタ一強」という印象は変わりません。所々、ホンダや日産が登録車年間販売台数で首位に立つものの、実質はプリウスとカローラの戦いなのです。
初代のプリウスは、世界初の量産ハイブリッド車として1997年に発売。その後、2代目(2003年)、3代目(2009年)、そして現行モデルとなる4代目(2015年)とハイブリッド性能の進化や時代に合わせたデザインへの改良とともに歴史を重ねています。
対するカローラの初代モデルは、1966年に誕生。その後、国内登録車販売台数ランキングにおいて1969年から33年連続で1位を獲得します。その後も、2003年から2007年に1位になるなど、トヨタブランドをけん引する存在でした。
そして、前述の3代目プリウスの登場後、カローラは首位の座を奪われます。とくに、年間の販売台数において、3代目プリウスは2010年(31万5669台)、2012年(31万7675台)と30万台超えを2度も達成するなど、「トヨタ=プリウス」「プリウス=ハイブリッド車」といえるほど、世界的に人気なモデルとなったのです。
4代目となる現行プリウスでは、登場時に外観デザインが奇抜なデザインだったこともありユーザーから不評だったことや、電動パワートレインe-POWERを搭載した日産「ノート」やトヨタのハイブリッド専用車「アクア」など社内外にライバルが現れたことで販売台数が伸び悩み、2018年には日産「ノート」に年間王者の座を譲る結果となりました。
しかし、現行プリウスは2018年12月にビッグマイナーチェンジをおこない、外観デザインや安全性能を刷新。その結果、2019年の登録車年間販売台数では、再び首位に返り咲きます。
プリウスの販売状況について、トヨタの販売店スタッフは次のように説明しています。
「プリウスが久しぶりに販売台数で上位にきたのには、いくつか理由があります。とくに大きな要素としては、2018年12月のマイナーチェンジで、デザイン変更と『トヨタセーフティセンス』を全車標準装備したことです。
ユーザーにとって、デザインはクルマを選ぶ上での重要なポイント。さらに、近年注目される安全装備も充実したことで販売台数が伸びているといえます」
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見事に首位へと返り咲いたようにみえたプリウスですが、カローラという強力なライバルが迫っていました。
2019年9月17日に発売された新型カローラは、セダン(車名:カローラ)とワゴン(車名:カローラツーリング)をフルモデルチェンジ。
冒頭の2019年の登録車年間販売台数では、1位プリウス(12万5587台)、4位カローラ(10万4406台)という結果でした。つまり、同年8月までのカローラは先代モデルの台数となり、10万台超えは9月以降の新車効果が大きかったといえるのです。
また、カローラは、先代モデルとなるセダン「カローラアクシオ」とワゴン「カローラフィールダー」は、法人ユーザー向けに引き続き販売しています。
そのため、前述の登録車販売台数の統計方法では「国産メーカーの同一車名を合算したもの」としていることから、プリウスは「プリウス+プリウスPHV+プリウスα」の合算です。
一方のカローラは「カローラ+カローラツーリング+カローラスポーツ+カローラアクシオ+カローラフィールダー」という形で合算されることから、今後カローラシリーズの販売台数がランキングに大きな影響を与えるかもしれません
今後の販売台数ランキングは、プリウスが首位を死守するのか、それともかつての絶対王者カローラが返り咲くのか、2020年の動向から目が離せません。
高価な車を買う人達が企業の都合に惑わされない事が肝心!、人間工学だのセンターメーターだの、3ナンバーのワイドトレッドの安定性だのと、これら全てが海外規格で統一したいがための企業の言い訳にすぎないのですね。
例えば今期のクラウンの価格先立ってクラウンを買えなくなった客層を狙ってハリアーやRAV4などをタイミング良く出してくる様は企業戦略ではなくトヨタユーザーへの裏切り他ならないのですね。
私自身もLS460とS400dを所有しておりますが、トヨタとメルセデスには裏切られた気持ちでいっぱいですね。
LSはUCE系のセルシオより、W222は先代のW221より年式以外は全て交代した乗り味と品質になってしまいました。