名車だけじゃない、迷車もあった!? 今はなき高級セダン5選
現在、国内市場でのセダン人気は下落してしまい、ラインナップも縮小傾向にありますが、かつては各メーカーが次々に高級セダンを発売していました。そこで、いまはなき高級セダンを5車種ピックアップして紹介します。
咲いては散った、かつての高級セダンたち
近年の国内市場ではミニバンやSUV人気に押され、セダンのラインナップは縮小傾向です。
しかし、かつては国内メーカー各社から多数のセダンが販売されており、高級なモデルもありました。
そこで、いまはなき高級セダンを5車種ピックアップして紹介します。
●マツダ「センティア/MS-9」
1980年代のバブル景気のころは、トヨタと日産以外の自動車メーカー各社も、商品のフルラインナップ化を進めていました。なかでもマツダは販売チャネルを5つまで増やし、ラインナップを一気に拡充する戦略でした。
そうしたなか1991年5月に登場したのがプレステージセダンのマツダ「センティア」と、兄弟車のアンフィニ「MS-9」です。
センティアは全長4925mm×全幅1795mm×全高1380mm、ホイールベース2850mmと、堂々たるサイズのFRセダンで、当時のトヨタ「クラウン」よりも大型でした。
外装は曲面を多用した重厚感あるデザインで、マツダのフラッグシップにふさわしく、シャシも新たに4輪マルチリンク式サスペンションを採用しています。
エンジンは新開発の2.5リッターもしくは3リッターV型6気筒を搭載し、トランスミッションはファジー制御のオートクルーズ機構を備えた4速ATのみ。
その後、1995年に第2世代にスイッチするも、バブル崩壊に伴って米フォード傘下に入ったマツダは、センティアの販売不振に耐えきれず、2000年に生産を終了。以降、FRの大型セダンから撤退しました。
●トヨタ「プロナード」
トヨタ「プロナード」は、2000年から輸入販売された北米トヨタのトップモデルです。現地で生産されていた「アバロン」の新型でしたが、日本では車名をアバロンからプロナードに変更して販売されました。
ボディサイズは全長がクラウンに近い4895mmで、全幅は「セルシオ」並みの1820mmというワイドさで、サイドウインドウの角度を起こしたことにより、極めて広い室内幅を実現。
その恩恵で、前後席とも3人掛けのベンチシート6人乗り仕様がラインナップされました。
搭載されたエンジンは、全グレードとも215馬力を発揮する3リッターV型6気筒で、これをフロントに横置きにして前輪を駆動するFFとなっています。
またサスペンションは4輪ストラットのオーソドックスなタイプですが、上級グレードには4本のショックアブソーバーを独立制御する「スカイフックTEMS」を備え、ロードホールディング性能と乗り心地を同時に高めていました。
装備も豪華仕様で、本革シートが設定されるだけでなく、全車運転席にパワーシートを採用。DVDナビゲーションを標準装備するなど、高級FFセダンというキャラクターです。
しかし、売れ行きは好調ではなく、2004年に販売を終了することになりました。
●ホンダ「インスパイア/セイバー」
1989年、ホンダは「アコード」が4代目にモデルチェンジするのを機に、上級車種として「アコードインスパイア」を発売します。
そして1995年に2代目へモデルチェンジすると、アコードの名が取れ「インスパイア」と姉妹車「セイバー」として独立。
この代からアメリカでもアキュラ「TL」として販売が開始されます。
そして1998年に、インスパイア/セイバーは早くも3代目にモデルチェンジされるのですが、この3代目は開発から生産に至るまで、すべて米国ホンダが主導したモデルであり、TLは日本仕様に仕立てられて輸入販売されました。
ボディサイズは全長4840mm×全幅1780mm×全高1420mm、ホイールベース2745mmとやや大型で、搭載されたエンジンは225馬力を発揮する3.2リッターと200馬力2.5リッターのV型6気筒を設定。
外観はアコードとくらべてスマートな印象があり、低いボンネットのフロントフェイスからリアに至るまで、流れるようなラインが特徴的なデザインでした。
その後、2003年の4代目インスパイアの発売でセイバーが統合され、2007年に発売された5代目をもってインパイアは消滅してしまいます。
レクサスESなんて導入の動機を考えたら明らかな迷車だよな。
LSが巨大化してLS離れの滑り止めにしては役者が足らないだろうに?
LSをESで補う辺りは完全に顧客をバカにしてるとしか思えないし、これがベンツに勝てない理由なんだろうな。