初のGPSカーナビはバブルを象徴する車に搭載!? 初モノを採用した車5選
世界初となるGPSカーナビを搭載したクルマは!?
●国産車初の50タイヤを装着 三菱「スタリオン GSR-VR」
1982年に発売された三菱「スタリオン」は、北米市場をメインターゲットとしたスポーティカーです。
フロントフェイスにリトラクタブルヘッドライトを採用し、直線基調のシャープなデザインと相まって、実際にアメリカでは欧州製スポーツカーがライバルとなるほど人気がありました。
1982年から1990年までの販売期間中に、何度かの大きな改良がおこなわれ、1988年には175馬力を発揮する2.6リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、輸出仕様と同じワイドボディとなった「GSR-VR」を発売。
拡大されたフェンダーに合わせて、フロント205/55R16、リア225/50R16と、国内初となる扁平率50%のタイヤが装着されました。
いまでは50タイヤなど珍しくなく35や40といった扁平率のタイヤが、標準装着されているモデルがありますが、当時は運輸省(現在の国土交通省)から認可されるまで、かなりハードルが高かったようです。
●世界初のGPSカーナビゲーションを搭載 マツダ(ユーノス)「コスモ」
世界初の量産ロータリーエンジンを搭載したマツダ「コスモスポーツ」は、1967年に発売されました。その後、4代目として1990年にユーノスブランドのフラッグシップクーペ「コスモ」が登場します。
コスモは流麗で美しいフォルムの2ドアクーペで、トップグレードには世界初の654cc×3ローター・ローターリーツインターボ「20B-REW型」エンジンを搭載し、最高出力は280馬力を誇りました。
また、バブル景気という背景から豪華な装備も話題となり、なかでもトップグレードに標準装備されたのが世界初となるGPSカーナビゲーションです。
このGPSカーナビは「CCS(カーコミュニケーションシステム)」と名付けられ、複数の人工衛星からの電波を受信することで自社位置を計測する仕組みは、いまと同様です。
コスモの発売後から、各メーカーもGPSカーナビを高級車に採用しますが、価格は50万円前後だったため、普及するまでにはしばらく時間がかかりました。
現在はスマートフォン向けに無料のカーナビアプリがあるくらい、手軽に入手できるようになっています。
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今回紹介した、国産車初のSRSエアバッグですが、ホンダは開発期間に16年もかかったと公表しています。その理由として「安全システムに誤作動は許されない」という考えのもと、故障率を100万回に1回と極限まで信頼性を高めていたからです。
実際には開発開始から最初の10年はまったく成果が出せず、担当エンジニアは何度も挫折しそうになったといいます。
いまでは普通に使っているようなものも、先人たちの知恵と努力の結果により誕生したと思うと、感慨深いものがあります。
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