見た目は地味だけどエンジンがスゴイ! 外見と性能のギャップが大きい車5選
フェラーリ製V8エンジンを搭載したセダンがあった!?
●ランチア「テーマ 8.32」
1984年に登場したランチア「テーマ」は、サーブ「9000」、フィアット「クロマ」、アルファロメオ「164」とプラットフォームを共同開発するプロジェクトから誕生したセダン/ステーションワゴンです。
巨匠ジウジアーロがデザインしたボディは、直線基調ながらも空力性能に優れたスタイリッシュなフォルムで、セダン/ステーションワゴンともに欧州で人気となります。
このテーマ セダンに1988年に追加ラインナップされた「テーマ 8.32」は、最高出力215馬力を発揮するフェラーリ製3リッターV型8気筒エンジンを搭載。
トランクには、普段は格納されている電動式リアウイングが装備されてスポーティさをさりげなく演出し、内装は本革とウッドをふんだんに使った豪華な仕様で、高級ミドルセダンとして販売されました。
●フォルクスワーゲン「パサート W8 4モーション」
アウディ「80」の姉妹車として1973年に登場したフォルクスワーゲン「パサート」は、「ゴルフ」よりもワンランク上のクルマとして進化していったセダン/ステーションワゴンです。
5代目パサートでは、2001年の大幅なマイナーチェンジの際に外観デザインを大幅に変更し、同時にトップグレードの「パサート W8 4モーション」には、最高出力275馬力を発揮する4リッターW型8気筒エンジンを搭載。
1750kgの車重を感じさせない余裕あるドライブフィールと、「4MOTION(モーション)」と呼ばれるトルセンデフを採用したフルタイム4WDにより、路面状況を選ばない安定した走行が可能です。
なお、このW型8気筒エンジンはパサート以外に搭載されず、現在では非常にレアなモデルとなっています。
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見た目とギャップがある高出力エンジンを搭載したクルマは、好意的な意味で「羊の皮を被った狼」と呼ばれますが、反対に「オーバースペック」と指摘されることがあります。
実際にシャシ性能以上のエンジンを搭載したクルマで、コーナリング性能や制動力が追いついておらず、パワーの割にそれほど速く走れないという例もありました。
やはり、シャシとパワーのバランスが大事だということでしょう。
プロボとハイエースディーゼルとサンバーをお忘れでは?