見た目は地味だけどエンジンがスゴイ! 外見と性能のギャップが大きい車5選
外観はおとなしくてもハイパワーなエンジンを搭載したクルマのことを「羊の皮を被った狼」と呼ぶことがあります。そんな、見た目と動力性能のギャップが大きいクルマを5車種ピックアップして紹介します。
一見するとおとなしいけど、中身がスゴイんです!
1960年代に、普通のセダンにハイパワーなエンジンを搭載してレースで活躍したプリンス「スカイライン 2000GT」は、「羊の皮を被った狼」と例えられる存在でした。
その後もスカイラインと同じく、見た目以上に動力性能が高いクルマが登場し、そのギャップが魅力的で人気となったモデルもあります。
そこで、外観に似合わないハイパワーなエンジンを搭載したクルマを、5車種ピックアップして紹介します。
●日産「エクストレイル GT」
アウトドアスポーツを楽しむ20代から30代をメインターゲットに開発された日産初代「エクストレイル」は、ファッション性重視のシティ派ユーザーも満足させるミドルサイズのSUVで、日本国内だけでなく海外でも人気車種となりました。
そして2001年には、専用のフロントバンパーと大型フロントグリルを装着し、2リッター直列4気筒ターボ「SR20VET型」エンジンを搭載する「エクストレイル GT」が、日本国内専用車として追加ラインナップされます。
最高出力は当時の国内自主規制上限の280馬力を誇り、まさにGTの名にふさわしいパワーユニットです。
このパワーを路面に伝えるために、LOCKモードが選択できる電子制御カップリングを用いた、可変トルク型の4WDシステム「オールモード4×4」を採用。
トランスミッションは4速ATのみでしたが、アクセルを踏み込んでターボの過給が始まると、1460kgの重量級ボディながら豪快な加速をみせました。
●三菱「タウンボックス RX」
1999年に三菱「ブラボー」の後継車として登場した軽自動車の「タウンボックス」は、セミキャブオーバータイプの「ミニキャブバン」をベースに、乗用車化を図った軽ワンボックスワゴンです。
全グレードでハイルーフとサンルーフのふたつのタイプのルーフが選べ、駆動方式はFRとパートタイム4WDを設定。
とくにハイスペックだったターボモデル「タウンボックス RX」は、660cc直列4気筒ターボ「4A30型」エンジンを搭載。1気筒あたり吸気バルブが3本、排気バルブが2本の5バルブを採用した、類まれな高性能エンジンです。
最高出力は自主規制上限の64馬力と、920kgのボディには十分なパワーで、現在でも4気筒エンジンにこだわる軽自動車マニアには人気の車種となっています。
●ホンダ「トゥデイ Xi」
1985年にデビュしたホンダ初代「トゥデイ」は、シンプルな装備の軽ボンネットバンで、丸型2灯ヘッドライトとショートノーズデザイン、シングルワイパーなどが特徴的でした。
その後、排気量の拡大や乗用タイプの追加などがおこなわれ、1993年に乗用車専用に設計された2代目にモデルチェンジし、デザインも一新。
エンジンは全グレードで電子制御燃料噴射システムを採用した、660cc直列3気筒SOHC12バルブ「E07A」型エンジンを搭載していました。
上級グレードの「トゥデイ Xi」は標準仕様が最高出力48馬力だったのに対し、「ビート」に搭載されていたツインマップ燃料噴射制御と3連独立スロットルを採用したことにより、最高出力58馬力を発揮。
トゥデイ Xiの車重は680kgとビートより80kgも軽く、オシャレなルックスの軽乗用車でありながらスポーティな走りもこなせるクルマでした。
プロボとハイエースディーゼルとサンバーをお忘れでは?