ゴーン日産前会長の功績!? 「GT-Rを復活させる!」 復活&新規車5選

2020年1月時点で世界中の注目を集めている人物がルノー・日産自動車・三菱自動車 アライアンス前会長のカルロス・ゴーン被告です。2019年12月末には日本からレバノンへと海外逃亡を図り、世界中に衝撃を与えました。しかし、日産時代には日本を代表するスポーツモデル「GT-R」や「フェアレディZ」といった名車を復活させた立役者でもあります。今回は、そんなゴーン被告の功績を振り返っていきます。

ゴーン体制以降に復活&新規で登場したクルマ

 ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンス前会長のカルロス・ゴーン被告に関する報道が連日飛び交っています。

 金融商品取引法違反や会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され保釈中だったゴーン被告は、2019年12月末にレバノンへと海外逃亡を果たし、世界中に大きな衝撃を与えました。

 渦中の人物として注目されているゴーン被告ですが、日産の最高執行責任者(COO)に就任したのは1999年のことです。その後、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)、ルノーの取締役会長兼CEO(PDG)、ルノー・日産アライアンスの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任していきます。

「GT-R」はルノー・日産アライアンス後を代表するクルマ
「GT-R」はルノー・日産アライアンス後を代表するクルマ

 ゴーン被告といえば、業績が悪化していた日産自動車をV字回復させたことで、世界有数の経営者に名を連ねています。

 企業再建のために、多くの人員整理や合理的な経営を推し進めたのも事実ですが、いまなお世界的スーパーカーの1台として知られる「GT-R(R35型)」の開発をスタートさせたほか、「フェアレディZ」の復活など日産を象徴的するモデルをラインナップさせるなどの動きも見せていました。

 また、電気自動車(EV)の「リーフ」を量産モデルとして、世の中に流通させた功績もあり、リーフの販売台数は世界累計数30万台を突破するなど電気自動車の先駆けといえる存在を作り上げています。

 今回は、ゴーン被告が日産の重役に就任した後に登場した、復活&新規の日産車を5台紹介します。

●「GT-R」

 GT-Rは、2001年と2005年の東京モーターショーでプロトタイプを発表。その後2007年12月に発売され、「GT-R」という名前がR34型「スカイラインGT-R」の生産中止から5年の歳月を経て復活しました。

 国産車としては前例がない圧倒的なパフォーマンスを魅せるGT-Rは、デビュー当時で最高出力480馬力を誇るエンジンに、4輪駆動システムを組み合わせ、価格が数倍もする欧州のスポーツカーを上回る運動性能を実現しました。

 和製スーパーカーとして日本のみならず海外でも話題になり、世界中のメディアがテストした結果、その性能は本物であるとお墨付きが与えられ、2020年現在も進化は止まることなく販売されています。

●「フェアレディZ」

 1969年に発売されたフェアレディZは、日産を代表するスポーツカーとして長年にわたって人気を博してきましたが、2000年に一旦生産を終了してしまいます。

 そして2002年に新型フェアレディZ(Z33型)として2年ぶりに復活を遂げました。新しいフェアレディZは原点回帰するようにロングノーズ・ショートデッキという古典的なスポーツカーのフォルムをまとい、2シーターのみの展開にもかかわらず日本で多いに話題になり、フェアレディZの主戦場である北米でもヒットし、いまのZ34型へと続いています。

 なお、フェアレディZ復活の逸話として、元北米日産社長でフェアレディZの父ともいわれる故・片山豊氏が当時のゴーン氏と会い、ゴーン氏にフェアレディZの復活を確約させたといわれています。

●「リーフ」

 リーフは、世界初の量産電気自動車として2001年に発売。当初は充電インフラも整っていなかったので、普及には時間を要すると見られていましたが、急速にインフラ整備が整っていったのも、リーフのおかげといっても過言ではありません。

 駆動用モーターの80kWという出力は、車格からするとそれほど大きくはありませんが、モーターの特性としてゼロ発進から最大トルクを発揮できるということで、スタート加速はもっと大きな出力のエンジン車を凌駕します。

 航続距離がカタログ数値と乖離しているという問題を抱えていたものの、後に電池容量を24kWhから30kWhに増やし、電費も向上させることで、航続距離を伸ばしていきました。

 2017年にフルモデルチェンジされ現行モデルとなり、電池容量のアップと出力を向上させており、航続距離はカタログ値で400kmを実現。2018年には初代からの累計で国内販売10万台を突破し、名実ともに日本で一番売れた電気自動車となりました。

●「ノート」

 2005年、「マーチ」の弱点であった居住性や荷室の広さを補い、ホンダ「フィット」に対抗すべく世界戦略車として発売されたノート。当時はフィットの人気に押されあまり目立たない存在でした。

 2012年には初のフルモデルチェンジがおこなわれましたが、このときは1.2リッター直列3気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載した以外に大きなトピックスはありませんでした。

 しかし、2016年におこなわれたマイナーチェンジでデビューした「ノート e-POWER」により、コンパクトカーの勢力図が一変。ノートが大ヒットすることになります。

 ノート e-POWERは、エンジンで発電してモーターで走行するシリーズハイブリッドです。その乗り味や性能はリーフに近く、コンパクトカーながら、上位車種にせまる加速力と低燃費が魅力となっています。

●「ジューク」

 いま、世界中で人気を博しているのがSUVです。日本においてもコンパクトカー、ミニバンに続いてコンパクトSUVは好調な販売を記録しており、各社ともしのぎを削っている状態です。

 日産はいまのSUVブームに先駆け、2010年に内外装のポップなデザインで話題となるジュークを発売しました。

 乗用車をベースとして日本で走るのにちょうどよいサイズであり、4WDもラインナップして使い勝手もまずまずなSUVとして、一定の人気を得ていました。

 ところが、奇抜なデザインは好き嫌いが別れ、また現在では発売から8年が経過して商品力としてはダウンしているのも否めません。販売台数はライバルに対して後塵を拝する状況になっています。

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