日産が脱オッサンセダンに成功!? スカイライン史上最強「400R」なぜ若者に人気なのか
2019年9月にマイナーチェンジした日産「スカイライン」の販売が好調です。なかでも、405馬力というハイパワーなガソリンエンジンを搭載した「400R」がもっとも人気があり、さらに若い世代の購入者が多いというのですが、セダン不人気といわれるなかで異例ともいえる事態になったのはなぜなのでしょうか。
新型スカイラインが人気がでるとは誰も予想していなかった!?
ビッグマイナーチェンジを受けて2019年7月に発表され、9月から発売された日産新型「スカイライン」が好調な販売を見せています。
2018年の年間販売台数は約2000台でしたが、新型スカイラインは発売から3か月となる11月末までに1974台を受注。
超人気モデルに比べると絶対数としては多くありませんが、3か月間で昨年の年間販売台数と同等の台数を受注しています。新型スカイラインは、なぜ販売好調なのでしょうか。

販売台数の増加は、マイナーチェンジでスカイラインの魅力が高まったからだといえます。
マイナーチェンジの内容は、エクステリアデザインをリファインすると同時に、日産が海外で展開している高級ブランド「インフィニティ」のエンブレムから「NISSAN」のエンブレムへ変更されたのも大きなトピックといえます。
また、テールランプは、スカイラインの伝統である「丸テール」が復活しました。
新型スカイラインにはハイブリッドモデルとガソリンモデルがありますが、前者には「プロパイロット2.0」と呼ばれる、ハンドルから手を離したまま高速道路を走行できる最新のシステムを国産車初搭載。自動運転を感じさせる先進技術です。
一方のガソリンモデルは、これまで搭載していたダイムラー(メルセデス・ベンツ)製の2リッター直列4気筒ターボから、自社製の3リッターV型6気筒ターボへとエンジンが刷新されました。
また、通常仕様のエンジンでも304馬力とハイパワーなのですが、さらに100馬力以上もパワーアップした405馬力のエンジンを積む「400R」が用意され、こちらも大人気だといいます。
パワートレイン別の比率でいうとハイブリッド車とガソリン車がほぼ半々で、ガソリン車のうち半分強が400Rとなり、またグレードごとのカウントでは、「400R」がもっとも売れているということです。
日産自動車広報部は、新型スカイラインについて次のように話します。
「新型スカイラインは当初の想定以上にガソリン車の割合が高くなっていて、そのガソリン車のなかでも400Rは約6割を占めます。また、発売以来のグレードごとの月別販売実績でも、400Rがナンバーワン人気です」
また、新型スカイラインの開発スタッフは、「全体の35%が400Rです。ここまで400Rが人気となるとは予想していなかったので大変驚いています」といいます。


























