【懐かしいぞドッカンターボ!】過激なコンパクトカー5選
いまは無くなってしまった三菱とマツダのハイパワースポーツコンパクトとは
●三菱「ミラージュ サイボーグ」

三菱のディーラー網「カープラザ」の展開開始に合わせて、1978年にデビューしたコンパクト2BOXカーの「ミラージュ」は、FFレイアウトを活かした室内空間の広さとシャープなラインが特徴的な外観デザインで大ヒットを記録します。
1982年には最高出力105馬力(グロス)を発揮する、1.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した「ミラージュIIターボ」が登場し、コンパクトカーのパワー競争の幕が開けます。
そして、1987年にモデルチェンジされた3代目では、1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン「4G61型」にインタークーラーターボを装着し、最高出力145馬力を誇るスポーティモデル「サイボーグ ターボ」が登場。
1989年には160馬力までパワーアップされ、DOHCエンジン+ターボの圧倒的なパワーを知らしめました。
4代目以降のミラージュは、スポーツグレードが自然吸気エンジンにシフトしたため、過激なモデルはこの3代目限りです。
●マツダ「ファミリアGT-X」

1980年にFF化した5代目マツダ「ファミリア」は、若者からファミリー層までに受け入れられ大ヒットし、第1回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、高く評価されました。
1983年には1.5リッター直列4気筒SOHCエンジンにターボチャージャーを装着したモデルが追加され、国内ホットハッチの仲間入りを果たします。
1985年にモデルチェンジされた6代目では、5代目から引き継いだ1.5リッターエンジン車が主流でしたが、1.6リッター直列4気筒DOHC16バルブターボエンジンを追加。
1.6リッタークラス最強の160馬力を発揮しただけでなく、日本初のフルタイム4WD車「GT-X」もラインナップされました。
ハイパワーなエンジンを搭載した4WD車という資質は、ラリーなどモータースポーツでも活躍することになります。
※ ※ ※
1980年代から1990年代のパワー競争が当たり前だった時代は、過激なモデルが各社、各カテゴリーで次々と発売されました。
1989年には280馬力という自主規制が始まったことは、やはり当然の流れといえます。実際に、パワーを追い求めながら、シャシが貧弱というクルマも多く、乗り手を選んだほどです。
しかし、そういうクルマが楽しかったのも事実で、いまの高性能車は当時と比べ物にならないスペックながら、マイルドに感じてしまいます。
Writer: くるまのニュース編集部
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